世界の未翻訳の絵本が読める古民家の図書館 “花みち図書館”

黒木明日丘(Asuka Kuroki)
Glolea! 親子哲学×グローバル教育アンバサダー

みなさんの中でも、お子さんにたくさんの絵本を読み聞かせたり、色々なジャンルの本に興味を持ってもらおうと工夫されている方も多いのではないでしょうか?

 

我が家でも4歳の息子には毎日必ず寝る前には絵本を読み聞かせます。最近は、物語がずいぶん理解できるようになり、日本の作品だけでなく海外の作品も取り入れるようになりました。

 

今、息子のお気に入りは

アフマドのおるすばん (詩の国イランの絵本)

アフマドのおるすばん (詩の国イランの絵本)

作: フェレシュテ・ターイェルプール
絵: メフルヌーシュ・マアスーミヤーン
訳: 愛甲恵子
出版社/メーカー: ブルースインターアクションズ

 

 

 

ゴナンとかいぶつ

作: イチンノロブ・ガンバートル 
絵: バーサンスレン・ボロルマー
訳: 津田 紀子
出版社/メーカー: 偕成社

 

 

 

などです。

 

「どこの国の本だろう?」と世界地図を取り出して見たり、絵本の中に異なる文化を読み取ることができたりと、楽しみ方も広がります。

ここにしかない!!
日本語に翻訳されていない世界の絵本が読める古民家図書館★

今回は、未翻訳の絵本を市民学生や若者に翻訳してもらい、地域の人に読んでもらう試みに挑戦している素敵な私設図書館“花みち図書館”をご紹介します。

花みち図書館 紹介画像

文京区白山にある大正時代に建てられた古民家“花みち”。その古民家の1室に“花みち図書館”があります。花みち図書館には、地域のお父さん、お母さん、子どもたちから"おススメの一冊""思い出の一冊"として寄贈された絵本が置かれています。

 

絵本1つ1つには、寄贈とともに寄せられたメッセージも一緒に添えられています。かつて子どもに何度も読み聞かせしてきた本、何度も何度も読み返して大切にしてきた本、この本のこのくだりが大好き! など、1冊1冊に「小さな物語」が刻まれています。

 

そんな人の温かみを感じる絵本を蔵書する“花みち図書館”が、新しいプロジェクトを始動しました。

 

目指すのは“未翻訳の絵本を輸入して、ここにしかない「図書館」を作ること!”。

 

日本語に翻訳されていない絵本を若い人たちが訳し、図書館に集まってきた地域の人たちに読んでもらう。運営者のひとりでもある西郷さんは「自分が学んだ語学力や感性を活かして、辞書を引き引き、世界に一冊しかない絵本をつくる。そして花みち図書館に子どもたちが、親子が集い、世界の未翻訳の絵本を手にする。これからこの本棚に、学生や若者たちが訳した絵本が並ぶと思うと、今から楽しみです。今後は若い人だけでなく、語学が得意な高齢者や大人たちも参加して、若い人と力くらべしながら、絵本を訳すなんていうこともしてみたい。」と語ります。

 

地域に根差し、人々が集い、小さな物語をつむぐあったかい古民家の“花みち図書館”。世界を知るきっかけが、ここにはたくさんつまっています。

 

Global×Local Educationでは12月21日に「花みち図書館」をお借りして、
子どもとする哲学対話のイベントを開催します»詳細はコチラ

花みち図書館へのアクセス情報

  • 住所:東京都文京区白山1-14-2
  • アクセス:都営三田線 白山駅 A1出口から徒歩6分

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黒木明日丘(Asuka Kuroki)
Glolea! 親子哲学×グローバル教育アンバサダー
親子哲学・グローバル教育

東京都在住。人道支援系の国際NGOに勤務。一児の母。紛争下で苦しむ人々の支援にあたる中で、戦争のない未来のために、子どもたちのグローバルな課題に立ち向かう力を育てる“グローバル教育”の重要性を感じる。グローバル教育の基礎となる“考える力”を養う試みで「親子で哲学対話」を友人と実施中。

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