“子どもとする哲学対話”「どうして勉強しなくちゃいけないの?」~楽しいから勉強したくなる、動機づけが大事~

黒木明日丘(Asuka Kuroki)
Glolea! 親子哲学×グローバル教育アンバサダー

9月21日に開催した“子どもとする哲学対話”「どうして勉強しなくちゃいけないの?」。

 

参加申し込みの時点で「まさに今親子でぶちあたっているテーマです」とコメントが寄せられるほど、小学生の親子にとって、関心の高いテーマ。

 

今回の記事ではどんな哲学対話となったのか、ご報告したいと思います。

 

当日の参加者は子ども2名(小学3年生、小学6年生)と大人7名でした。残念ながら子どもの参加人数が少なく、大人の哲学対話に近いものになってしまいましたが、臆せず小学生の子どもたちも、積極的に自分の考えを発言してくれました。

 

まず切り口となった問いは“そもそも勉強とは何か?”

 

勉強とは、自分で考える力の土台となる「知識」、「技術」、「知恵」、「人間関係」・・・といったキーワードが出ました。

 

次の問いは“なぜ勉強するのか?” これについては、幸せに生きるための手段、生き抜くため・自力で生きる力を身に着けるため、人生の選択肢を広げるため・・・といった意見がでました。

 

その次の問いは“どのようにしたら知識や技術といった勉強が身につくのか?” 

 

小学生の参加者からは、学校で学ぶ好きな教科と嫌いな教科の違い、苦手な漢字の勉強と大好きなスポーツはなぜ辛くても続けられるのか? といった切り口で、好きなものと嫌いなものの比較と違いを掘り下げていきました。その後、対話は、学校教育の在り方、現在の学校が抱える課題や日本の学校教育の歴史まで、幅広い切り口の問いに対する考えが共有されました。

 

今回の子どもとする哲学対話を通じて得た、印象深いキーワードは“楽しいから、もっと学びたくなる、継続できる”、“嫌いなものでも、なんで勉強しなくちゃいけないのか、動機づけがあると、取り組みやすくなる”でした。

 

大人・親としては“勉強は教えるものではなく、子ども自らが学びたくなる工夫をするか”が1つのキーワードになりました。

 

哲学対話の後、ある親御さんからは「普段はあまり親の前では意見を話たりしないが、今日は積極的に発言していて驚きました」という声や、子どもたちから「楽しかった! また参加したい!」とのアンケート回答も得ることができました。

 

普段はあまり深くは考えないけれど、掘り下げると面白いテーマを取り上げて、これからも哲学対話を企画していきますので、お楽しみに!!

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

黒木明日丘(Asuka Kuroki)
Glolea! 親子哲学×グローバル教育アンバサダー
親子哲学・グローバル教育

東京都在住。人道支援系の国際NGOに勤務。一児の母。紛争下で苦しむ人々の支援にあたる中で、戦争のない未来のために、子どもたちのグローバルな課題に立ち向かう力を育てる“グローバル教育”の重要性を感じる。グローバル教育の基礎となる“考える力”を養う試みで「親子で哲学対話」を友人と実施中。

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