同じヨーロッパでも結構違う!? イタリア & イギリス比較

佐々木希世(Kiyo Sasaki)
Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー

イタリア人から見たロンドン…その違いとは?

Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー 佐々木希世です。

 

イタリアはヴァカンツァ・シーズン真っ盛り! 地元ミラノの街には人っ子一人いません。が、反対に観光地であるフィレンツェ市街地は、観光客でごった返しています。

 

さて今年の我が家の夏休み。長期滞在型のヴァカンツァではなく短期間の滞在で数カ所に行ってみる!という夏休み計画を立てました。その中の一つは、イタリアに来てから(里帰りの日本は除き)初めて海外に行くことにしました。

 

行き先はロンドン!

ロンドン

初めて足を踏み入れたイタリア以外のヨーロッパの国。

 

今回は同じヨーロッパ国内に住む者から見たロンドンについて、書いてみたいと思います。

 

…と勢い込んだのは良かったのですが、今回はチビ達の体調が良くなく、観光はほとんどできませんでした。けれど今回の滞在先だった、ロンドン中心部を少し離れたハイゲート地区で、暮らすように滞在できたのは我が家にとってとても良い経験でした。

ロンドンの住宅はかわいい!

ロンドンハイゲート地区

ハイゲート地区は高級住宅地として知られているとのことですが、私たちの滞在した場所はお隣のアーチウェイ地区との境あたり。きわめて庶民的でした。

 

イギリスらしく、家同士がつながって建てられている「長屋?」とも思える中の一軒である友人宅でお世話になりました。

 

まずビックリしたのはロンドンの住宅のかわいらしさ!

 

特に多いと感じた円形の出窓をはじめとして窓が多く「おとぎ話に出てくるお城ミニ版」といった趣のレンガ造りの住宅。同じお城でも、中世のお城さながらに石造りで窓の少ないイタリアの住宅と随分違います。中に入れば天井はイタリアに比べて低めですが、それが居心地の良さを醸し出している気がしました。

ロンドンの住宅には絨毯が敷き詰められている床がある!

そして何より絨毯が敷き詰められた床に感動!

 

イタリアでは伝統的に床は石かタイル敷き。転ぶと痛いし、冬は寒い。カーペットを別途敷かなければ床に座って遊ぶこともできません。ああ、床に座って何かができるっていいなあ…と、感動しきりです。

ロンドンは人も車も秩序立っている

散歩でも行こうか、と外に出れば人も車も整然と秩序だって歩き、走っています。

ロンドンの人々

イタリア式にペチャクチャ喋りながらゆっくり歩いていると(チビもいるので仕方ありませんが)、どんどん後ろから追い抜かれます。ロンドン中心部ではないので、それほど殺気立った雰囲気はありませんが、それでもイタリアのペースよりはずっと早い!

 

道路を見ても、無理な追い抜きや「この道路でこのスピード?」という感じで疾走する車もいません(イタリアでは日常茶飯事…)。

 

そもそもクラクションを鳴らしている車がいない。素晴らしいですね…。

イタリアはもっと“人間くさい”気がします

しかし、それが人間くささを感じさせるイタリアに比べると、少し無機質な感じもします。

 

なにより、道を歩いていても声をかけられることが少ないのにもビックリです。イタリアでチビ達を連れて歩いていると、10メートルと歩かないうちに、子供達に誰かしら声をかけてきます。

何歳?

お名前は?

かわいいわねー、食べちゃいたい!

といった具合。

 

声をかけられなくても、ニッコリ笑いかけられることも多いので、歩みはますますのろくなる…。

 

「私はイタリア語より、英語の方が得意なんだけどなあ…」

 

と思いつつ、ロンドンで知らない人とお話しする機会がないかと期待していましたが、残念ながらありませんでした。

ロンドンはパブが楽しい!

さて。夫と私がロンドンで一番楽しみにして来たのは、何を差し置いてもパブ!(ちなみにチビ達は2階建てバス!)

ロンドンのパブ

職場に通うがごとく、1日1軒は足を踏み入れていましたが、期待をはるかに上回るパブ・ライフでした!

 

ダラダラ飲んで、グダグダ喋りながら長居をする楽しさ! ビールも絶品! 小さい子連れでも全く心配なし! イタリアに一軒もって帰りたい! と本気で思いました。

 

(ちなみにチビ達は念願の2階建てバスの2階先頭部分に座れて、これまた大満足でした!)

ロンドンバス

ロンドンでの食事は思っていたより美味しかった!

一方食事は…噂通りですね。

 

とはいえ決してガッカリだったわけではなく、フィッシュ・アンド・チップスは絶品でしたし、スコーン&クロテット・クリームもあと引くおいしさ。ベークド・ビーンズと卵料理の朝食も捨てがたい! なおいしさでした。

ロンドンのフィッシュアンドチップス

ただ、全体的にはイタリアに比べるとかなりヘビー級、かつ野菜・果物不足な感はありました。イタリアもそんなに野菜は食べない気がするんですけどね…

 

まあイタリアはヨーロッパ諸国から

おいしいものが食べたい!

とわんさか観光客が押し寄せる、自他ともに認める美食の国ですから、イタリアと比べちゃいけないのかも(オホホホ、ちょっと上から目線です)。

 

しかし裏を返せば、イタリア人は自国料理好きで、各国料理レストランのクオリティが平均値で行くと低いのです。ロンドン滞在中は和食とインド料理を食べましたが、イタリアのそれと比べると、かなりハイレベル!堪能しました。

 

5日間の滞在でしたが、友人の素晴らしいおもてなしもあり、お腹も心も満たされたロンドンの旅でした。特に私とチビ達には初めて訪れるイギリスでしたが、ロンドン中心部の観光から入るよりずっと良かったと思っています。

 

とはいえイタリアの我が家に戻り、トマトとパスタを食べてホッとしたのも事実です。かなりイタリア化して来たなあ・・・と我が身を振り返りつつ、今回の旅行を締めくくったのでした。

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

佐々木希世(Kiyo Sasaki)
Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー
ミラノ

14年8月に、イタリアはミラノに居を移す。2人の子供達を追いかけ回しながら、日本とは違う時間の流れの中でのイタリア生活を満喫中。学生時代の専門だった美術をはじめ、食事・お酒を愛する身には最高の住環境! 子育て周りをはじめ、そんなところもご紹介したいと思っています。著書『「半径5メートル最適化」仕事術 おしゃべりな職場は生産性が高い』好評発売中!

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