フランスには「寿退社」はない?!
事実婚が市民権を得ているフランスにおけるパパママ事情

宇津木奈々(Nana Utsugi)
Glolea! フランス・リヨン、日仏バイリンガル子育てアンバサダー

一国の主、フランスの現大統領でさえ事実婚“だった”!

François_Hollande_on_board_Air_Force_One from Wikimedia Commons

▲François Hollande on board Air Force One from Wikimedia Commons

元フランス大統領、フランソワ・オランド氏。

 

彼は長年同じ政治家であり、数年前に前大統領二コラ・サルコジ氏と大統領の座を巡って戦い、フランス初の女性大統領となるか? と注目されたセゴレ-ヌ・ロワイヤルさんとパ-トナ-として生活を共にしてきました。

 

そして前述の大統領選の際にはオランド氏がパ-トナーであるセゴレ-ヌさんを支えて戦っておりました。その公私ともに長年連れ添って、子どもも4人もうけた二人ですが、婚姻はしておりませんでした。

 

そう、いわゆる事実婚。

 

一国の主、大統領でさえ事実婚だった。はい、過去形です。

 

彼らのパ-トナ-シップはすでに解消され、大統領は今、女優さんとお付き合いされてますが、その女優さんの前に付き合っていたジャ-ナリストの彼女に暴露本を出されてます。愛の国、自由のフランスの大統領らしいですね。

Nov.1

▲さすがフランス、落書きもズッキュ-ン♡

不倫をすれば解任、バツイチ独身は変わり者と呼ばれる日本の政治から考えるとなかなかぶっ飛んだ政治家ですが、オランド氏に限らず、前のサルコジ氏も任期中プライベ-トでも色々ありましたし、(長いので割愛。) ゴシップとして流れはしますが、それが政治生命に影響を及ぼすことはありません

  • La vie privée(私生活)と、
  •  La vie sociale(社会生活)

は切り離してとらえるのがフランス。

 

と、話がそれてしまいましたが、本日は子どもたちのご両親の“私生活…La vie privée”について。

クラスの半数以上の子どもの両親が入籍していないフランス…
「この苗字は・・・どの親の子だ!?」先生も大変!

Nov.2

▲パパの苗字を使う? ママの苗字を使う? それともパパ・ママくっつけた苗字を使う???

先日学校に息子を送り届けた際、担任の先生が小切手とにらめっこをしていました。

 

原因は小切手がどの子の親のものかわからない、と。通常小切手に持ち主の名前と住所が記載されているので「苗字見ればいいじゃないですか?」と私が言うと、でも母親の苗字だからわからないのよ。(その子は父親の苗字を使っている為)と先生。

 

そうなんです、クラスの半数以上の子どもの両親が入籍していないフランスにおいては、子どもの苗字もパパのものだったり、パパとママの苗字をくっつけたものだったり色々なのです。

子どもがいても籍を入れないスタイル…事実婚が市民権を得ている理由

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息子を妊娠していた際、病院での出産に向けた説明会でも出生届を出す際、籍を入れてないカップルは苗字をどちらにするか決めて云々と話がありました。この国では入籍しないというスタイルは立派な市民権を得ているのです。日本でも事実婚は少しずつ増えてきているようですが、子どもがいるカップルではまだまだ稀なのではないでしょうか?

 

両親がセパレ-トしてしまっている子もまたしかり。

 

フランスの場合は離婚、もしくはパートナーを解消しても、どちらか一方だけが親権をもつということはなく、週の日曜から水曜はパパ、木曜から土曜日はママ、と半分づつそれぞれの家で過ごしたり、どちらかが中心に暮らして、1ヵ月中2回の週末とバカンスの半分をもう片方の親と過ごす。というパタ-ンの家庭などそれぞれ。

 

別れても子育てを協力するスタンスには変わりないので、子どもにとってもあまり片親になるという負担がかかっていないような気がします。たとえ再婚や、新しいパートナーを見つけたとしても、この子育てのスタンスは変わりません。

 

どうして籍を入れないカップルが多いのか?

 

やはりカトリックの国だからでしょうか、離婚をするのがとても大変なのだそうです。

 

たとえ両者同意の離婚でも弁護士を間に入れなければならなかったりしたそう。

 

(今はだいぶ簡単になったようですが…)そういったこともあり、籍を入れるのを敬遠する風潮ができたのかもしれませんね。

 

あとは女性の就業率もあるのではないでしょうか? 自立しているからわざわざ籍を入れることもない。結婚したからと言って自分のキャリヤを諦めることはない。結婚というスタイルにこだわる必要はないのかもしれませんね。

 

そういえば、フランスで「寿退職」なんて聞いたことないですね。そんな概念自体ないような気がします。

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

宇津木奈々(Nana Utsugi)
Glolea! フランス・リヨン、日仏バイリンガル子育てアンバサダー
リヨン

フランス第二の都市リヨンで、フランス人の夫と息子と共に日仏バイリンガル生活。ワ-キングママとしても、オンラインセレクトショップ 53lyonstreet.com を運営中。働くママが圧倒的に多いフランスでのフランス流育児、教育などを中心にご紹介していけたらと思います。

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