東南アジア最後の秘境「ラオス」のお祭り…オークパンサー

堀内清華(Sayaka Horiuchi)
Glolea! ラオス母子保健アンバサダー

僧侶が修行を終える日
オークパンサーのお祝い

▲紙風船に灯を灯す人たち

今年のオークパンサー(出安居)は10月8日でした。

 

オークパンサーとは、雨季の終わり、8月のカオパンサー(入安居)から3か月間寺にこもっていた僧侶が修行を終える日です。カオパンサーからオークパンサーまでの3か月間、お祭りは行われず、結婚式などのお祝い事やパーティーも自粛されます。

オークパンサーの日は、皆、朝からお寺に喜捨に詣で、盛大にお祝いをします。このオークパンサーを境に、町では毎晩音楽が鳴り響き、一気ににぎやかになります。

ラオス流の「灯篭流し」

▲灯篭を流す人々。

オークパンサーの日の夜には、皆メコン川沿いに集まり、バナナの葉でつくった笛に蝋燭をともし川に流します(日本の灯篭流しに似ています)。また、竹と紙でできた風船に火を灯して空に飛ばします。それぞれ、蝋燭の火が消えずに遠くまで行くと、願いがかなうと言われています。個々の願いを乗せた風船と灯篭が暗闇の中で淡い光を放っている様子は、とても幻想的です。

▲カラフルな灯篭

そして、ラオス人が何よりも楽しみにしているのは、オークパンサーの翌日より行われるボートレース。

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▲ボートレースの様子。2チームごとに競争。川の両側から観客が声援を送っている。

村や組織ごとチームを作り、各自で造った舟で速さを競い合います。ボートには、それぞれ装飾が施してあり、カラフルで、ボートを見ているだけでも楽しめます。ボートレースの数週間前になると、川でボートの練習を一生懸命している様子を見ることができる。初めて見たときは、あのおっとりしたラオス人が、、、と驚いたものです。ボートレース当日のメコン川沿いは、こんなに人がいたのかというくらいの人だかり。みな声援をあげて、すごいお祭り騒ぎです。

▲ボートレースの見物に集まった人たち

ラオスの静かな季節は終わり、これからしばらくは毎晩、大音量の音楽に悩まされる季節が続きます。。。
オークパンサーを境に、結婚式は解禁。11月以降は結婚ラッシュになります。
次回は、ラオスの結婚式の様子をお届けします。

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

堀内清華(Sayaka Horiuchi)
Glolea! ラオス母子保健アンバサダー
パクセー

大学生時代から、国際団体に所属して国内外の保健に関する活動に参加。小児科研修終了後、かねてからの途上国での保健に関わりたいという思いから、いったん病院を離れることを決意。2012年5月より、JICA(独立行政法人 国際協力機構)のプロジェクト(母子保健統合サービス強化プロジェクト)の長期専門家として、ラオスで働いている。

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