自己肯定感を育みながら個性を伸ばす!ニュージーランド式教育の注目キーワード「パーソナルベスト」とは?

山口たく(Taku Yamaguchi)
Glolea! ニュージーランド留学&国際バカロレア受験アンバサダー

子供達に何かに取り組ませる時、どんな目標を持たせるでしょうか。

 

順位ですか? それとも、成績でしょうか?

 

…確かに数字は目標とするには便利な物差し。でもそれは時に子供達にとっては、プレッシャーになることもありますよね?

 

今回の記事は、そんな時に取り入れてほしい、自己肯定感を育みながら個性を伸ばす、ニュージーランド式教育の注目キーワード 「パーソナルベスト」についてお届けします。

「パーソナルベスト」を尽くす上で競う相手は過去の自分!

パーソナルベスト

パーソナルベスト」の重要な出発点。

 

それは競う相手が他者ではなく、自分自身であるという点です。

 

誰かとの優劣を競うのではなく、あくまで今までの自分と比べてどれだけ成長できたか。その点にフォーカスすることが「パーソナルベスト」の大切な評価ポイントです。

 

例えば、

  • 先週までできなかった算数の計算ができるようになった
  • 先週の水泳タイムを今週は2秒縮められた

…等、過去の自分が超えられなかった壁を、自分が努力で超えて行けたなら、誰と比べることもなく「素晴らしい」と評価する。

 

他者との比較の中で評価するのではなく、あくまで自分自身の成長を客観的に評価する

 

それが「パーソナルベスト」の出発点です。

「全力を尽くしたか」「結果だけでなく努力の過程を評価する」こともパーソナルベストの大切な評価基準

「パーソナルベスト」を考える上で大切なのは自分自身と向き合うこと

▲「パーソナルベスト」を考える上で大切なのは自分自身と向き合うこと。

もう一つの大切な視点。

 

それは子供自身が全力を尽くしたかということです。

 

どんなに努力しても結果が出ないこともあります。場合によっては過去の結果より悪くなることも。

 

そんな時、出た結果だけにフォーカスして評価するのではなく、自分が現状で出しうる全力を尽くせたか。ベストを尽くして努力をすることができたのか

 

言葉を変えるなら、結果だけでなく努力の過程をしっかり評価する

 

それが「パーソナルベスト」の考え方の基本なのです。

昨日よりもより良い自分になろう!

Be better than your yesterday self  / 昨日よりもより良い自分になろう

を合言葉に、ニュージーランドの小学校では年に2回(年度始めと年度半ば)ゴール設定をする時期があります。

 

この時生徒達は過去の自分を振り、自分なりの目標を設定します。

 

例えばこれまでの百マス計算(basic facts)のタイムが3分で正答率が60%だったとしたら、年度の半ばまでにタイムを2分に縮め正答率も80%まで向上させる…といった目標を立てます。

 

そしてその目標達成のためのプランを先生と相談して立て、実際に実行に移していくのです。

 

年度半ばで見事目標に到達すれば、全校生徒の前で表彰状がもらえます!

パーソナルベストを尽くす教育が行われているニュージーランド

▲昨日よりも、一歩でも前進する。「パーソナルベスト」を尽くす教育が行われているニュージーランド

その時の生徒達の誇らしい顔といったらありません。

 

もし達成出来なければその原因を先生と相談して考え、新しいプランを作成してリトライするだけ。

 

そこに失敗という発想はありません。

 

またここで評価するのは、あくまで自分の立てた目標をクリア出来たかどうか。他人との比較は一切せず、あくまで過去の自分を超えたかどうかだけが判断f基準。

 

「パーソナルベスト」という価値観を通し、こうした取り組みを重ねながら子供達は、自分を超える喜びを知っていくのです。

「パーソナルベスト」を尽くし、自分と向き合うことで、自信が生まれる :まとめ

このように「パーソナルベスト」という価値観は、過去の自分を越えようとする結果目標と、それに向けて全力で努力するという行動目標をくれます。

 

ここではたとえ望む結果目標を得られなくても、全力で努力すれば行動目標をクリアできるので、自己評価が可能になり、自信がつけやすくなります

 

またたとえ結果目標がクリアできても、手を抜いたりすれば評価が下がるので、集中して取り組もうという意欲にもつながるのです。

 

アクティブラーニングが始まる2020年以降の教育では、こうした自分軸での目標設定が大切になります。

 

そしてこれからやってくる個性の時代こそ、「パーソナルベスト」という価値観を、子供達に伝えていきたいものです。

 

次回の連載では「挑戦好きな子供を育てる!ニュージーランド式『Take a Risk!』教育」をテーマにお届けします。

この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

山口たく(Taku Yamaguchi)
Glolea! ニュージーランド留学&国際バカロレア受験アンバサダー
オークランド

ニュージーランド留学&国際バカロレア受験コンサルタント。元大手名門進学塾講師として御三家中や最難関国私立高校に多数の合格者を輩出するも、従来の受験指導に疑問を持つ。子供に未来の教育を与えるべくニュージーランドに教育移住し、未来のグローバル教育を提供するTIES.JNZを設立。オークランド在住。二児の父。

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