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[園長インタビュー]日本・世界各国の保育現場に携わったからこそ 見えてきた目指す保育のあり方

石井聖子 園長(Seiko Ishii)
バイリンガルアート保育ルーム「Fairy Tale( フェアリーテイル )」
石井聖子 園長(Seiko Ishii)
東京家政大学短期大学部保育科卒。2002年より保育士として認可保育園やプリスクールで幼児教育に携わる。また、海外(アメリカ・カナダ・アフリカ)でも、ベビーシッターや教育施設における幼児教育ボランティアとしての経験を重ね、2012年、少人数制のバイリンガルアート保育ルーム「Fairy Tale(フェアリーテイル)」を起ち上げる。

幼少期に“本物”に触れる重要性
Fairy Tale(フェアリーテイル)がアートを保育に取り入れている理由 

▲プロのパーカッショニストさん来園の日。みんな見たこともない楽器に興味津々。

 

石井:幼少期にアートに触れる重要性は友人から教わりました。ベビーシッターをしていた当時、海外でミュージカルをやっていた友人が、日本で子どもたち向けのハロウィンミュージカルを企画したんです。

 

私も裏方のスタッフとして参加しました。しかし、脚本も演出も子ども向けではなく本格派。ハロウィンがテーマなだけに、泣き出す子どもたちが続出しました。ところが、子どもたちが歌で参加することにより、モンスターを倒すという場面になると、泣きながらも必死に歌う子どもたちの姿が見られました。保育の現場で見たこともないような子どもたちのイキイキとした表情に、本物に触れる重要性を感じたんです。

 

▲フラワーアーティストさん来園の日。子ども達も真剣な表情! フラワーアレンジを楽しみました。

 

石井:私自身、ピアノが好きで、しょんぼりした時にピアノを弾いて気持ちを切り替えたり、嬉しいときも自然とピアノが弾きたくなったりします。アートは心の栄養であり、大切な表現方法のひとつ。私達の園でも工作やペイントばかりでなく、今後は写真を撮ったり、フラワーアレンジメント、ダンスなども取り入れていけたらと思っています。

未来を担う子ども達とママへの想い
日本の保育現場で感じてきた問題解決のために–

−−日本でも認可保育園・プリスクールで保育に携わられてきた石井園長。日本の保育現場で感じてこられたことはありますか?

▲温かく見守る保育士・講師。少人数制だからこそきめ細やかにお子さんの小さな変化にも気を配ることができます。

▲温かく見守る保育士・講師。
少人数制だからこそよりきめ細やかにお子さんの小さな変化にも気を配ることができます。

 

石井:今、日本の保育業界は危機に瀕していると思います。特に大きな問題は保育業界の職員体制(対人数)だと思っています。子どもの人数に対しての保育士の数がギリギリなのです。

 

ペーパーワーク(年間や月間計画、日誌などなど)や、イベント準備など、“保育”以外の業務はたくさんあるのに朝から夕方(場所によっては夜)まで子ども達と過ごす保育士は、退勤後や休日にその仕事を行っているという事です。

 

休憩なんてあってないようなものです。そしてさらに「親支援」という役割が増えた今、保育士はパンク寸前です。「子どものためにやってあげたい」と思う保育士ほど手を抜けず、結果体調を崩して辞めるケースが多いように思います。

 

保育業界の危機は、未来を担う子たち、ひいては数十年後の日本の危機です。負担の多さから離職率は高く、保育の質が向上しません。

 

-世界各国の保育現場に携わられて日本で子育てするママへ感じていらっしゃることはありますか? 

▲年齢に合わせて手の器用さも伸ばします。声掛けは英語で行っています。

 

石井:子育てに悩んでいる、苦しんでいるママの多さも気になります。ママがハッピーなら子どももハッピー。逆もまたしかりです。

 

日本でも海外のように、子どもを信頼できるベビーシッターに預け、パパとデートしたり、友人と遊びに行ったり、習い事をしたり、そんな時間があっていいと思います。仕事と子育てだけで終わる人生ではなく、ママがもっと自分の人生を楽しんでほしいと感じています。

 

私の保育ルームでは、ママの人生を応援するプログラムも積極的に開催していますよ! ご自身のため、そして子どものために、心からの笑顔を取り戻して欲しいと思います。

海外のママ達の姿から考え方・生活・思考を学ぶことも親子留学の醍醐味

石井 聖子 園長 バイリンガルアート保育ルーム「 Fairy Tale 」−−各国の保育現場に立ってこられた石井さん。お子さんと共にママやパパが世界のプリスクールなどに短期間の留学をするスタイル「プチ親子留学」についてはどう思われますか?

 

石井:親子留学を通じ、海外のママたちが人生を楽しんでいる姿を見て、日本のママもその姿勢を取り入れて欲しいです。ママが刺激を受けて開眼し、人生を楽しんでいる姿を感じることが子ども達にも良い影響を与えていきます。

 

親子留学というかたちで海外の生活に入り込むことで、それまで当たり前のようにしていた、ご自身の生活パターンや思考パターンを崩すんです。そして、もう一度組み立て直す。

 

これが、親子留学の醍醐味だと思います。

幼少期から世界のインフラ言語である「英語」と
「世界の多様性」に触れる機会をお子さんに与えてあげてほしい 

−−英語教育やプリスクール入学をご検討されている親御様へメッセージ&アドバイスはありますか?

▲スキンシップを大切にし、たっぷりの愛情を子ども達に伝えています。

 

石井:世界のインフラ言語である英語を、幼少期にいっぱい聞かせてあげるということをぜひ続けてあげてください。

 

色々な人の英語を聞くとか、きれいな英語を聞くことは大切だと思います。また、帰国してからも英会話は、週1回でもいいから生涯やめないで続けて欲しいですね。

 

私自身も、高校1年生の時、学校のプログラムでカナダのバンクーバーに留学した時、5歳からやっているのに英語が話せず、公衆の面前で悔し泣きをした経験があります。

 

でも、そこからが本領発揮でした。

 

長い時間をかけて培ってきた、会話力や発音が一気に開花したんです。成果を実感する機会が少なく、いつ必要になるかわからない英会話。辞めてしまう人も多いのですが、ずっと習い続けることに意味があると思っています。

 

ぜひ、お子さんに英語、そして、世界の多様性に触れる機会を幼少期からあたえてあげてください!

石井 聖子 園長 バイリンガルアート保育ルーム「 Fairy Tale 」


 文/宇佐見明日香 撮影・編集/内海裕子

 

 

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