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中川知子 さん – 大学講師・声楽家・アロマセラピスト Vol.12

世界には日本にないものがある。それを一つでも多く子どもと一緒に見たい − 中川知子

Global+Learning=Glolea![グローリア]。世界とポジティブにつながる今と未来のためにお子様とともに学び続ける、素敵なGlolea!なママにフォーカスするインタビュー。今回は、大学講師・声楽家・アロマセラピストとしてご活躍中の 中川知子 さんにお話をお伺いしました。

 

中川知子 さん – 大学講師・声楽家・アロマセラピスト

Profile: 中川知子 (Tomoko Nakagawa)さん 

オペラ歌手としてドイツと東京を拠点に活動。長女を出産後、海外赴任でシンガポールに移住。長男を出産。イギリス・ロンドンに移住。シンガポールとロンドンにてコンサート活動をしながらリトミック教室を経営。長女7歳、長男5歳の時に帰国。専門学校、大学にて音楽講師に就きながらオペラ活動、コンサート活動を続ける。さらに、ロンドン在住時よりアロマセラピーに興味を持ち、日本に帰国後アロマセラピストの資格を取得。香りの効果と音楽療法についてセミナーを行っている。 現在:日本工学院八王子専門学校スポーツカレッジこども学科専任教諭。近畿大学豊岡短期大学非常勤講師を務める。 長女18歳/長男15歳

 

  −− 中川知子 さん流のGlolea!な生き方、子育てスタイル(=世界とポジティブにつながり子どもと共に学び合う子育てスタイル)や、想いがあれば教えてください   

 

中川知子 さん(以下敬称略):

私自身、ドイツのベルリンに留学経験があり、言葉を勉強して行ったつもりが、行ってみて全く思うようにいかなかった経験があります。

 

私の場合はオペラという共通のものを通してコミュニケーションを図ることができたので、何か一つ共通のものを見つけることにより、言葉は違っても分かり合えるのかなと思います。

 

日本人の悪い癖で

ちゃんと話せないと
きちんと伝えないと

と考えがちですが、

そもそも言葉は気持ちを伝える道具であること。コミュニケーションとは言葉だけではない、一番大切なのは心と心を通じ合わせることなんだよ−−

と子どもには伝えています。

中川知子さんイギリス時代。モンペリエジュニアハイスクール

▲中川知子さんのお嬢様が通われていたイギリス・モンペリエジュニアハイスクール。

 

上の娘は、ロンドンの現地校に通っていましたが、難しい英会話は出来ませんでしたが、現地のお友達と毎日楽しく遊んでいました。今でもその時の経験が、難しい英会話が出来なくても臆することなくコミュニケーションをとろうとする自信につながっていると思います。

大切なのは失敗しても恥ずかしくないと思うこと
まずは声を出してみるところからが第一歩

−−お子様の語学力アップや、異文化コミュニケーション力UPのために中川さんがされていることはありますか  

中川さんのお子様達が幼少期の頃の海外へのご旅行のお写真。

▲中川さんのお子様達が幼少期の頃の海外へのご旅行のお写真。

 

中川: 国が違うと言葉が違うのは当たり前ですよね。日本人が他の国の人と比べて残念に思うことは、恥ずかしがり屋さんが多いことと、自分の主張がなかなかできないことです。言葉が違って話しかけづらいと思うのは、日本人だけではありません。他の国の人も同じです。

 

まず大切なのは、失敗しても恥ずかしくないと思うこと。

 

私は子ども達に声を出すことから教えました

 

例えば、ご近所の人に大きな声でご挨拶する。学校で名前を呼ばれたら大きな声で返事をする。

 

なかなか大きな声を出すことも恥ずかしいものです。そこを克服することで、人に話しかけることも思い切ってできるようになる。それがだんだんと自信にもつながりコミュニケーション能力を身に付けることにもつながっていくと私は考えます。

 

誰にでもできることですが、なかなか心がけないとできないことですもんね。

 

中川知子さんロンドン時代。イギリス・ロンドンの家での様子。

▲中川知子さんロンドン時代。イギリス・ロンドンの家での様子。

 

香り一つで気分を明るくすることが出来るアロマテラピーに注目しています

−−Glolea!なママである、中川知子さんが最近注目しているサービスやグッズはありますか?

 

中川:アロマセラピーの効果を自分で研究するために、毎日その日の気分と体調に合わせたアロマオイルを調合し、ペンダントに塗布し身に付けています。

 

きっかけは今後の活動に新しい展開をもたらすためだったのですが、周りの人から

すごくいい香がする。私も欲しい!

と言っていただき、自分の物だけでなく、今では頼まれた人にオリジナルのものをブレンドしてプレゼントしています。いい香りは人の精神状態をよくしてくれます。気分が沈んでいても、香りひとつで気分を明るくすることがき、ハッピーな気分なれます。

最愛の娘の白血病を共に乗り越えて−−

−−中川さんが今、チャレンジしていることもしくは、これからトライしてみたいことはありますか? 

オペラ歌手として、ソロリサイタルも多数開催されていた中川さん

▲オペラ歌手として、ソロリサイタルも多数開催されていた中川知子さん

 

中川:オペラ歌手として活動してきて、結婚、出産を経験し、海外生活も9年近く経験してきました。

 

専業主婦として海外で子育てに専念し、帰国後、音楽の講師として経験も積ませて頂きました。上の娘も中学受験を経験して希望通りの中学校に入学でき、順風満帆な生活…。のはずでしたが、娘が中学1年生の秋。急性リンパ性白血病を発病。1年間の入院生活、抗がん剤治療を始めるとともに、骨髄移植が必要であると告知されました。

 

すぐに入院。抗がん剤治療が始まりました。私も大学に勤務しながら毎日看病に通いました。苦しみ続ける娘をただただ見守るしかない生活は、本当につらく苦しい毎日でした。抗がん剤の副作用で髪も抜け、苦しくてもがき苦しんでいるわが子に何もしてあげることができない。母親としてこれ以上の苦しみはありません。

 

そういう状況の中で、娘に何か気を紛らわしてあげられることはないだろうかと考え、思いついたのがロンドンで少し勉強したアロマセラピーだったのです。

 

担当の先生と看護師の方に許可を頂き、下肢を中心に、娘の好きな香りを使ってアロマオイルマッサージをしてあげました。とても良い香りが病室に漂い、病室に入ってくる看護師さんにも

いい香り~

と言ってもらえることもうれしく感じました。

 

その時、ふと思ったのです。患者は先生が治療するけれども、毎日付き添っているお母さんや身内の方は、私のように何かしてあげたくてもただ見ていることしかできない。苦しんでいるのにその苦しみをどうにもできないストレスは想像以上に過酷なものだと。そのような方々に向けて、アロマセラピーを役立てることは出来ないものか…。

大学の仕事を続けながらアロマの勉強を続けています!

私は、大学での仕事をしながら、アロマセラピストになるための学校に通い始めました。大学での仕事、アロマの学校、そして娘の病院という毎日が始まりました。そして今、アロマセラピストとしても活動を模索しつつ、大学でもリラクゼーションという授業を持たせて頂いています。

 

今は骨髄移植を受けた娘も元気になりました。今後は病気で苦しむ家族のために、少しでも心を明るく、前向きに看病に向けられるよう。それが病気で苦しむ患者さんの回復にも繋がるということを強く思います。

 

これからの人生の目標は、アロマセラピーと音楽療法と融合させ、独自のオリジナルセラピーの確立に向けて活動して行くこと。薬では治らない心の病を治すためのどこにもない「薬」を作っていくことが、私のチャレンジです。

 

−−Glolea![グローリア]読者のママ達へのメッセージをおねがいします。 

 

中川:世界には日本にないものがある。それを一つでも多く子どもと一緒に見たいと思います。逆に、日本には世界にないものがあります。それを世界に教えてあげたいとも思います。

 

ある物とないものを知ることにより、日本を知ることができる。日本人として誇りを持ちながら世界に出て行ってもらいたいと思います。

 

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