無料でいつでも動物と触れ合える!ママも子供も嬉しいオランダのミニ動物園

関原玲奈(Reina Sekihara)
Glolea! オランダ・マルチカルチャー子育てアンバサダー

ただでさえ自然豊かで公園も多いオランダですが、体力の有り余っているお子様をお持ちのGlolea!ママが子連れ海外旅行などでオランダを訪れた際にぜひご活用していただきたいおすすめスポットがあります。

 

今回は、オランダのほとんどの自治体に1つはあるという「ミニ動物園」の見どころや、情操教育の観点からみた活用法についてご紹介させていただきます。

オランダの森林公園BOS内の動物園

▲ブリキで作られたお茶目なブタが動物園の番人

家族で楽しめるマイナスイオンいっぱい!
オランダの巨大森林公園BOSとは?

オランダには通称「BOS(ボス)」と呼ばれる公園があり、公園内の1角にはミニ動物園が併設されています。

 

ちなみに、オランダ語でbos(ボス)とは森や茂みという意味なのですが、これらBOSは、ひとくちに公園といっても広大です! 

 

▲オランダ最大の都市アムステルダムには、東京ドーム200個分もの広大なBOSがあります。

例えば、アムステルダム市にあるアムステルダムセ・ボス(Amsterdamse Bos)の場合、東京ドーム約200個分に相当する広さを誇ります。

 

ちなみに、東京・代々木公園が東京ドーム約11個分です。

 

オランダのBOSは、もはや「森」といっても過言ではないでしょう。

 

BOSによって設備は様々で、遊具施設があったり、スケートパークがあったり、夏に水遊びを楽しめる場所があったりしますが、ミニ動物園はどこのBOSにも併設されています

無料で入場可能なBOSのミニ動物園

オランダのBOS公園

▲緑いっぱいで空も広い!牛ものびのび自分のペースで食事中

動物園といえども、さすがに、キリンや象やライオンはいません。

 

BOS併設のミニ動物園は、市民のボランティアによって運営されているため、飼育しやすい動物である、ヤギや、鹿、牛、ウサギ、ニワトリなど…子供でも自然に触れ合うことのできる動物が生活しています。

 

また、小動物以外は、柵で区切られることはなく、とても自然に近い形で飼育されています。

 

驚くことに、入場は老若男女いつでも無料です。

 

餌だけは有料ですが、自分の差し出した餌を食べてくれるほんわかした喜びを子供に味あわせることができます。

 

この日は、ヤギの赤ちゃんが4匹ほどいました。

 

赤ちゃんヤギは、大人気。

オランダのBOS公園

▲大人気!赤ちゃんヤギとお姉さんヤギ

ヤギ小屋で藁をもぐもぐと食べる赤ちゃんヤギに近づく人は後を絶ちませんが、誰も追いかけ回しません。

 

子供たちは、そばで食事の様子を見ていました。大人たちは、その姿を見守っていました。

 

どうやら、オランダの子供たちは、動物とのつきあい方を知っているようです。

親ではなく、動物が教えてくれること

子供が小さいうちから動物と触れ合うことは、情操教育に良いとされています。

 

情操教育とは、心を育む教育のことで、命の大切さを知ったり、責任感を養ったり、感情をコントロールできるようにすることです。※1

 

人間がエゴの塊で生きないためにも、動物によって生かされていることを知ることは非常に重要なことだと思います。

 

また、このミニ動物園がボランティアで運営されていることも、誰しもに世話する機会を与えることができるようにしてあるのでしょう。

 

動物の世話は、限られた人のみができる特別なことではない。つまり、動物と人間がこのように共存しているのだと子供たちに教えるために。

オランダのBOS公園

▲ニワトリ小屋に侵入し、餌を盗み食いするヤギの後ろ姿はファニー

卵はスーパーで買える物ではなくニワトリが生み出してくれるもの

先日、いつものようにスーパーで10個入りの卵を買ってきました。

 

こちらの卵パックは、土へ再生可能な紙パックに入っており、日本の卵パックのように透明ではありません。

 

帰宅後、冷蔵庫に卵を移そうと蓋を開けてみると…。

オランダの卵

▲卵にしっかりと付着していた羽

羽!

 

卵と卵の間に、1本横たわっていました。明らかに、ニワトリのものです。

 

日本では、卵は洗浄されてからパックに詰められるので衛生的かもしれません。しかし、オランダでは洗浄しているようには見えない卵が入っていることもあり、消費期限も日本より長いのです。

 

採れたてがすぐに売り場に並ぶ、という点では、鮮度はいいかもしれません。

 

その羽を見たときに、お恥ずかしながら、改めてしみじみと感じたのです。

そうだ、卵ってニワトリががんばって産んでくれているんだものね。

スーパーに並んだ卵を買うことは繰り返されるただの日常へと風化していました。

 

まだ理解出来る年齢ではないですが、すぐに子供に見せ、ここに卵がある背景と幸せを説明しました。

大事に食べようね

自然とそんな会話が生まれてきました。

ママにもありがたいミニ動物園

今を生きる私たちは、動物に触れ合うことのできる機会が、減っています。

 

動物園は休日に行くちょっと特別な場所という感覚の人がほとんどだと思います。ペットを飼うことも、住む場所や時間の制限がかかり、みんなが平等にできることではありません。

 

こんなミニ動物園があれば、子供は好きな時に動物に会うことができます。

  • どんな柔らかい毛をしているのか
  • どんな風に餌を食べるのか
  • 自分たちとどう違うのか
  • どんな匂いがするのか

…アニメなどのテレビ番組や図鑑で見ているだけでは分からないことばかりです。

 

そして、人間と動物が生かし、生かされていることは、大人が補足できます。

 

動物をじっくり観察した後は、遊具でも思いっきり遊ばせて、夜はぐっすり。実は、ママにも嬉しいコースなのです。

 

子連れ旅行でオランダに訪れた際には、ぜひBOSと併設のミニ動物園にも足を運んでみてくださいね。また、ぜひ日本でもお子様と共に生の動物と触れ合う機会をたくさん取っていただければと思います。

 

次回連載では日本でも幼児教育に携わる方々や、教育意識の高いママからの興味関心を集めているオランダの「イエナプラン教育」についてお届けします。

 

参考

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

関原玲奈(Reina Sekihara)
Glolea! オランダ・マルチカルチャー子育てアンバサダー
デン ハーグ

バックパッカーで旅をしたヨーロッパに子供を連れて十数年ぶりに再上陸。「ママがハッピーなら、子供もパパもハッピー」をモットーに、ママが生き生きできるような子育て法を自ら考え取り組む。多言語環境の中、言葉を覚え始めた我が子の言語教育を勉強中。

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