ラテンアメリカの熱い3日間
エルサルバドルの幼稚園訪問編

小野寺愛(Ai Onodera)
Glolea! 子どもと一緒に地球一周アンバサダー

赤道近く、真っ青な空と太陽の光輝く2014年8月1日、ピースボート第84回クルーズ二つ目の寄港地、「エルサルバドル」に入港しました。今回は家族4人で参加されている小越さんご一家のラテンアメリカ滞在3日間の様子をお届けします。

 

この日、子どもの家の子どもたちとご家族、先生みんなで現地の人と交流するツアーに参加。エルサルバドルの空気をおもいきり肌で感じてきました。

 

朝、船から降り、大型バスに乗り込むと約1時間半をかけて移動。緑ゆたかな山道をガタガタ揺られながら目的地を目指します。車窓からサトウキビやとうもろこしの畑が広がる風景を見ながら沖縄出身のコウくんのお父さんは「沖縄の景色にそっくり!」と何だか嬉しそう。コーヒーやバナナの木もちらほら見かけます。酔い止めにいいよ!とお母さんから梅干をいただき、みんなで食べながらワイワイガヤガヤ。ちょっとした親子遠足の気分です。その間、子どもたちはいつの間にかぐっすり寝てしまいました。

 

この日訪問したのはスペイン語で「シウダド・ムヘル(女性たちの町)」という社会福祉施設。

「シウダド・ムヘル(女性たちの町)」という社会福祉施設

エルサルバドル政府が行っている福祉プロジェクトで、その名のとおり女性のための施設。日本とは全く違う社会事情のエルサルバドル。貧困から抜け出すためのキーパーソンは女性だとして、全ての女性と妊婦のために、農業、料理、伝統工芸、衛生管理など、健康で持続可能な暮らしを可能とするための教育を無料で提供しています。ここを訪れる女性の子どものために幼稚園も併設されていて、午前中はここを見学しました。

 

幼稚園の庭に案内されると3歳から12歳くらいの子どもたち30人くらいが椅子に座ってお出迎え。今日は8月生まれの子どもたちをお祝いする誕生パーティー。エルサルバドルの伝統的なお祝いでおもてなしをしていただきました。

 

「ピニャタ」と呼ばれる大きいくす玉のようなボールに円錐形の角のようなものがニョキニョキはえた不思議なものが庭の遊具にぶら下がっています。子どもたちは、一人ずつ棒を持って「ピニャタ」を叩き、周りにいる子はその子の名前を呼んで応援します。どうやら棒で叩いて紙製のくす玉のようなものを割るようです。一人ずつ交代で叩いていきますが、なかなか「ピニャタ」は割れません。

 

今度はピースボートのお客さんも挑戦。「コウくんもやってみようよ」お父さんが誘いますが、初めての場所と雰囲気に驚いてしまい、足を一歩前へ進めることができません。コウくんは後ろから見ることにして、お父さんだけが挑戦することになりました。さすがはお父さん。力いっぱい叩くと少しずつ紙が破れていきます。次は妹のアンちゃんとお母さんが挑戦しました。お母さんとの共同作業で見事ヒット!

最後は同じツアーのお客様がしっかりと割ってくれました。割れた瞬間、幼稚園の子どもたちはいっせいに地面に集まってきて我先にと「ピニャタ」の中から出てきたおやつを拾い始めます。後ろで見ていたコウくんもようやく動き出し、おやつを拾うことが出来ました。にっこり笑顔を見せてくれたコウくんは嬉しそう!

 

国が変われば、誕生日のお祝いの方法も様々。コウくんはどんなことを感じたのでしょう。

現地の人たちは子どもたちを見るととにかく笑顔で挨拶してくれます。コウくんも午後になって慣れてくるとすれ違う人たちに「オラ!(スペイン語でこんにちは)」と元気に挨拶ができるようになり、交流を楽しみました。

 

エルサルバドル二日目の様子はまた次回、お伝えします。

 

[記事提供元:ピースボート子どもの家

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小野寺愛(Ai Onodera)
Glolea! 子どもと一緒に地球一周アンバサダー
ピースボート子どもの家

船上のモンテッソーリ保育園「ピースボート 子どもの家」代表。 地球を9周する中で出会ったテーマ、子ども・地域・持続可能な社会作りを中心に、国内外でイベントをプロデュース。著書に『紛争、貧困、環境破壊をなくすために世界の子どもたちが語った20のヒント』 、インタビュー本に「おうちでできるモンテッソーリの子育て」(クレヨンハウス)など。波乗り、船乗り、二児の母。神奈川県逗子市在住。

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