子連れ海外引っ越し…アメリカ駐在が決まってから子供達のために検討した3つの重要項目とは?

安立淳子(Atsuko Adachi)
Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー

駐在等で子連れ海外引っ越しが決まるとすぐに決めなくてはならないことがたくさん出てきますね!

 

今回は、アメリカ駐在・赴任が決まり、これから家族帯同に向けて準備をはじめる方に向けて、小学2年生(8歳)と幼稚園生(3歳)の子連れでアメリカへの海外引っ越しを経験した私達が子供達のために最も力を入れて決めた3つのポイントをお届けいたします。

海外子連れ引っ越し!
アメリカ駐在・赴任に伴う家族帯同で子供達のために重視した3つのポイントとは?

子連れ海外引っ越し

未就学児&小学生の2人の子どもを持つ私達が海外引っ越しの際に重視したポイントは次の3点でした。

  1. どこに住むか
  2. 編入に際し、何を準備するか
  3. 習い事はどのように継続していくか

…息子はまだ未就学児なので、特に心配することはなかったのですが、娘は当時2年生。

 

彼女の価値観や学びの基本ができてくる大切な時期の環境をしっかり考えてあげたいと思ったのです。

 

ここからは3つのポイントをどのように考えて実際に行動してきたか詳しく解説してきます。

ポイント1:どこに住むかをリサーチ! 検索サイトで学区&学校&住居を絞り込む

アメリカで人気の不動産検索サイト「zillow(ジロウ)」を大活用!

Zillow: Real Estate, Apartments, Mortgages & Home Values 2019-09-13 15-18-34

夫のアメリカ駐在が決まったその日から、夫婦で家探しを始めました。利用したのはZillow(ジロウ)」というアメリカで人気の不動産検索サイトです。

 

アメリカの都市部では学区が良いところの不動産物件は出にくい上に賃貸料も高額です。

 

不動産検索サイト「Zillow」では、希望の条件に加えて学校の評価についても記載してあるので、評価の高い学校に絞り込んで探すこともできるのです。

 

もちろん夫の会社へのアクセスが不便では困りますが、通勤許容範囲を絞った上でできる限りの条件の良い学校区の中で住居を選びました。

米国全土の学校情報を網羅している教育情報サイト「GreatSchools(グレートスクールス)」を活用して学校選び!

School Ratings & Reviews for Public & Private Schools: GreatSchools 2019-09-13 15-19-29

学区と平行し、アメリカ全土の学校情報を提供している学校情報サイト「GreatSchools(グレートスクールス)でもより詳細な学校情報を収集しました。

 

非営利教育組織が運営している学校情報サイト「GreatSchools」では、

  • 先生一人当たりの生徒数
  • 3年生以上で行われる州の統一テストの結果
  • 人種構成
  • 人種別のテストの結果
  • 英語を母国語としない生徒の割合

…など細かい情報が掲載されています。

 

私たち家族が考えた絞り込みの条件は、

 

  • 1.統一テストの評価が10点中7点以上であること
  • 2.人種のバランスがいいこと
  • 3.英語を母国語としない生徒の割合が20%以下であること

…上記3点でした。

 

統一テストの評価の高さはイコール治安のよさや所得の安定した家庭が多いことを示しています。

 

ティーンエイジャーまでアメリカで暮らす可能性も考え、犯罪だけでなく、カリフォルニアで合法とされている大麻などのドラッグの誘惑なども避けるための選択と考えました。

 

そして、人種のバランスがいいことは、アメリカ生活で自然と得られるであろう多様性への感覚を偏らせることを避けるためです。

 

最後の英語を母国語としない生徒の割合については、娘自身もそうであるだけに矛盾や自己中心的な考えだと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが…だからこそ、娘が英語に対して真摯に向き合える環境を選びたかったからです。

ポイント2:
編入に際し、何を準備するか 推薦状の書いてもらうことのススメ

小学生の現地校編入に際しては特に準備すべきものはありません。

 

ただし、

  • 成績表
  • 在籍証明

の2点は持って行った方がいいという勧めもあったことから事前に準備はしていただきました。

 

また、それらに加え、日本で通っていた小学校の先生に推薦状を書いていただくようお願いしました。

 

これは私自身が父親の転勤に伴い、娘と同じような立場で15歳の時にアメリカの高校に編入した時に痛烈に感じた思いがあったからです。

 

15歳で突然英語オンリーの現地校に編入した私は日に日に自己評価が低くなってしまったのです。

 

今までの日本での学校での楽しかった生活が一変して、自分の意思すらまともに伝えられなくなるからです。

 

当然のことながら周りの友人やクラスメイトからは大人しくて真面目だという評価をされるようになりました。

 

今までの学校における自分のあり方との乖離に悩み続けた毎日でしたが、両親を悲しませたくない一心で、両親には何も言わずに毎日学校に通い続けた日々を思い出したからです。

 

娘もきっと当初は私と似たような思いを抱くだろうと想像していました。

 

だから、先生やクラスメイトに本当の娘はどんな子かわかってもらうことで娘の葛藤を最小限に止めることができるのではないかと考えたのです。

 

推薦状にどんなことを書いてもらうかは現在通っている小学校の先生との面談でお伺いし、娘にもアメリカの先生にどんな推薦状を渡すかの説明をしました。

 

また、学校初日の放課後に担任の先生に時間をいただき、今までの娘のことや、しばらく言葉の壁にぶつかるであろうことを話してきました。

 

推薦状は小学校編入においては全く必要ありませんが、娘の心のお守りとして、娘の人となりを担任の先生に日本の先生の客観的な視点から伝えることができたことはよかったのではないかと思っています。

 

なお、推薦状ですが、私の場合は先生に日本語で書いていただいた物を自身で訳しました

 

小学校にも英語の専科の先生がいらっしゃると思うので、専科の先生にお願いしてもいいのかも知れません。

 

※なお、転入先の学校から正式な推薦状を求められる場合においては、転入先の学校が求める推薦状の要件を必ず確認してご用意ください。

ポイント3.習い事の継続について

海外引越し後の子供の習い事

日本ではピアノを習っていた小学生の娘。週に2回のレッスンと毎日の練習をとても頑張っていました。

 

ピアノをやりたいと言ったのも娘でしたし、小学校入学に際してより練習もよりハードになるクラスに入りたいとオーディションまで受けて続けていました。

 

とはいえ、まだ小さな子供ですから、練習が嫌な時も辛い時もあったと思います。それでも発表会でもらう拍手や日々上達する手応えも同時に感じていたのか、毎日ピアノの練習は欠かさずしていました。

 

彼女にとっては大事な自己表現の一つなのだと思います。そんなピアノをアメリカでもなんとか続けさせてあげたいと、日本語で教えてくれる教室を渡米前に探し、先生にコンタクトをとりました

 

日本語でできる習い事を選んだのは、習い事そのものに集中させてあげたいということと、好きなことを好きなまま続けさせてあげたかったということが理由です。

 

おかげでアメリカでも良い先生に出会うことができ、彼女自身も今も楽しんでピアノを弾き続けています。

まとめ:海外転勤の家族帯同では子供達は親についていくことしかできないからこそ子供達の環境にはベストを尽くしたい

子連れ海外引っ越し

ホームステイをしたい!

留学したい!

英語を学びたい

という子供自身の能動的な思いからの渡米とは違い、(私自身もそうでしたが)親の都合による渡米の場合、子供たちの心の準備ができていないことが多いと思います


一方で、海外で英語を使って生活ができることは他人から見れば素晴らしい財産であり、恵まれていると言える環境だと思われます。

 

だからこそ、親も子供たちもその狭間で必ず悩む期間があります

 

どの子にとっても努力なしに英語力を獲得することはできないからこそ、気持ちをポジティブに、海外生活の良い部分を吸収したいと本人が思える環境作りをすることが親のできるサポートなのではないかと感じています

 

英語に限らず、子供たちが新しい環境での最初の一歩を踏み出すのに躊躇しないで思い切り飛び込んでいけるよう、クッション材となり、縁の下の力持ちとなることの大切さをこの引っ越しを通して私自身、教えてもらった気がします。

 

今回は「子連れ海外引っ越し…アメリカ駐在が決まってから子供達のために検討した3つの重要項目とは?」をテーマにお届けしました。次回は「国立公園入場料が無料に!アメリカ現地校に通う小学4年生限定年間パス」についてお届けします。お楽しみに!

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

安立淳子(Atsuko Adachi)
Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー
サンノゼ

アメリカジョージア州で高校時代を過ごし、言葉が通じない苦しさ、通じあう喜び、文化や感覚的な違いを肌で感じてきました。教育や文化、友人関係まで、私がかつてこんな風に教えてほしかったこと、今はこんな風に教えているんだという気づきも含め、米国サンノゼでの二人の子育てを通じて実直にリポートしていきたいと思います。

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