ジョホールバル親子留学 – 国際バカロレア導入インター校で学ぶアートと学びの真髄

鳥井花代(Hanayo Torii)
Glolea! 滞在型旅行アンバサダー

ちょっぴり英語に不安を抱えながら、マレーシアでインターナショナルスクール体験〜Artの授業は親も興味津々!

私たち親子がこの夏の旅行先に選んだのはシンガポールに隣接するマレーシア第二の都市ジョホールバル。

 

国際バカロレア(インターナショナル・バカロレア/IB)を導入しているインターナショナルスクールで、夏休みを利用し小学1年生の娘が数週間そのカリキュラムを体験してきました。 

▲国家プロジェクトとして大規模開発中のエリアとして注目度が上昇中のジョホールバル。
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英語が話せるという訳ではない娘にとって、ジョホールバル親子留学中、長時間にわたる英語で学ぶ授業はほとんど分からないことだらけだったと思います。

 

しかし、帰宅すると宿題をやったり、覚えたフレーズを口ずさんでみたりしていました

 

異国の学校でどんな体験をしたのか? 私たち親子が興味を持った授業や学校の風景をご紹介したいと思います。

情操教育的な授業が多い国際バカロレア(IB)のカリキュラム
マレーシアのインターナショナルスクールでの芸術クラス

娘が在籍したのはGlade1という日本でいうと小学校1年生にあたるクラス。でも中には5歳の子もいた様子です。

 

前回の連載記事でも少しご紹介したように、国際バカロレアのPYP(Primary Years Programme)にのっとったカリキュラムで

精神と身体の両方を発達させることに重視

と謳われており、情操教育的な授業も多くありました。

芸術関連の授業では、

の時間があり、体育はまた別で設けられています。

 

早朝(7:20)から始まる授業と放課後の英語補習と、たくさんの科目を英語で受けて帰宅すると頭の中はゴチャゴチャ。

 

どんな様子だったのか、親に説明するパワーも落ちていた娘が積極的に話してくれたひとつが帰国直前に受けたVisual Art(ビジュアルアート)の授業でした。

 

その授業の内容を少しご紹介いたします。

IBスクールで触れた「ビジュアルアート」世界
娘が体感した抵抗感とは?

マレーシア親子留学で学ぶアートの本質

この日は正面を向いて立っている女性の塗り絵が課題だったそうです。

 

女性の真ん中に1本線が引いてあり「右側は赤・橙・黄色で、左側は青・灰色・緑で…好きなように塗り絵をする」というワークです。

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▲中心に線を引き、右側は赤・橙・黄色で、左側は青・灰色・緑で…好きなように描くワークをやってみよう!左側の顔はどんなふうに塗る?

娘の言葉をそのまま紹介すると

右側は塗れたけど、左側のお顔を塗るのが困っちゃったんだよ

とのことでした。

この娘の言葉を聞いて、非常に興味深いワークだと思いました。

 

このワークは次回に続きがあったらしいのですが、娘は受けることが無く帰国。私は関心が抑えられず、帰国後この授業の意図や次回の授業の進め方をメールで問合せをしてみました。すると、早速ご回答をいただきました。

アートの枠を超えるビジュアルアートの世界

このワークの表面的な目的は「暖色と寒色を感じ取る」というものでした。

 

そのために、最初にまずは

自分たちが一番身近とする私たち自身に色を塗ってみよう

という課題を与えたそうです。

 

娘の抵抗という感覚は、まさに教師の思惑通り!!

 

次の授業ではもっと多くの色をどちらのグループに入れるかを、みんなで分けて、暖色・寒色を感じ取ったそうです。

マレーシア ジョホールバルのインターナショナル・バカロレア(IB)導入校の美術室

▲Artの授業は移動してこのお部屋で受けます。
このほかにも、同じようなデザインが施された窓のDance、Musicの部屋もありました。

1年生のクラスからからアートの本質を学びつつ
アートの枠を超えた感情の認識を学ぶ「ビジュアルアート」の授業

そして

なぜ人の顔を寒色で塗ることに抵抗を感じる人が多いのか? 

しかし、人の顔を寒色で描かれることもある

ことを実際の絵で紹介しました。
(ピカソの作品や青ざめた場面の漫画の一コマなど)

 

それにより「かおいろ」という見た目ではなく、感覚に寄り添う表現がある事を学びました。

 

また、子ども達は自分たちが今どんな感情や感覚を持っているのか? を探求し、それを色で表現するという技術も身に付けました。

 

Artの本質を学びつつ、Artの枠を超え、人には様々な感情があることを学ぶ。そして、色を介して現在の自分の感情を認識する。という深い学びのある授業だったようです。最後まで受けさせてあげたかったなあ。と思いました。

マレーシアのインター校で行われる
無料の英語の補修授業の様子

娘が体験した学校では、英語が苦手な子どもにも低学年のみ入学が可能。門戸を開いているそうです。
(とはいっても、ついていけるか? はその家庭の判断になるようです)

 

このように英語が苦手な子ども達のために、無償で週4日80分英語の補習授業がありました。

 

残念ながら細かな様子を知ることはできませんでしたが、最初の数日はとにかく紙いっぱいに(恐らく意味も分からず)英語を書いて帰ってきました。恐らく絵本かテキストを見ながら写したような気がします。

 

マレーシア ジョホールバルのインターナショナル・バカロレア(IB)導入校での英語補修授業

そして、読み・書き・聴く・話すをバランスよく飽きないように繰り返し、数週間の娘の集大成が「Different emotions」でした。

 

マレーシア ジョホールバルのインターナショナル・バカロレア(IB)導入校での英語補修授業

どこまで成果があるか? 帰国して数か月たちこの経験がどのようにこの後の彼女の未来につながっていくのかは未知数ですが、少しずつ進んでいければと思っています。

ジョホールバルのインターナショナルスクールの多くで
英語補習またはサポートを行っていますが…

娘が短期留学したマレーシアのインターナショナルスクールのように、他のインターでも英語のサポートを設けている学校は複数ありました

 

しかし、この学校のように低学年のみ。とする場合もあります。

 

また、サポートはある。としていても実際にはやはり英語が出来ないと実情は厳しい…という言葉も多く聴きました。(娘を見ていて当然です)

 

子どもの1年は非常に貴重です。その月日に学ぶべきことが言葉の壁で停滞してしまうことへの損失も十分考慮して考えるべき。とのご意見もあり、実際に日本語学校へ通い、英語力を高めてから転校する方もいるそうです。

 

サポート有といっても、入学試験内容を見ていると、ほとんどが英語と算数で、入学前に語学力を見られ、それが判定材料になっているのは事実のようです。

 

教育プログラム、サポート内容、学費、設備、規模、立地場所など、比較してみていると様々です。

 

ジョホールバルのインターの数は限られています。興味のある方は一度滞在してなるべく多くの学校を見学してみるといいと思います。

マレーシア留学したインターの校内は
子ども達の想像力が湧き出るカラフルな作り!

放課後に学校内を少し歩かせていただく機会をいただきました。教室も日本と違う机の配置で、ArtやMusicのクラスの時はそれぞれのお部屋へ移動します。

 

少し校内の雰囲気をご紹介します。

マレーシア親子留学スクールの模様:国土の広さと文字の大きさが比例した大きな世界地図の壁画

▲国土の広さと文字の大きさが比例した大きな世界地図の壁画

マレーシア親子留学 ジョホールバル

▲廊下に飾られた絵画にはバロック風静物画に合わせてメッセージが・・・

マレーシア親子留学_図書館

図書館の読書スペース。ここ以外にもユニークな椅子がたくさんあり、子ども達はリラックスできる場所でリラックスした姿勢で読書を楽しむようです。

 

カラフルでとてもかわいい図書館でした。

校内は子ども達の意識やイマジネーションを刺激するような装飾がちりばめられているように感じました。

まとめ:マレーシア親子留学で学んだ「垣根のない学び」の本質

Artのワークの事を、娘が日本で数年通い続けているアートの先生にお話したところ、

比較的便利でなんでも揃う環境で生活している子どもにとって、
「抵抗を感じる」「困る」という感覚を抱き、それを決するために悩みながら進むことは
非常にいい経験だったのでは。

とお言葉をいただきました。
この言葉には先生が日々創作だけでなく、子ども達の広範囲の成長を考えてカリキュラムを作ってくださっている表れだと改めて感謝しました。

 

芸術のワークはこの国際バカロレアカリキュラムだけでなく、日本でも世界中で、垣根が無い多くの学びを与えてくれるものだと再認識しました。

 

というより、学びとは科目など本来は垣根が無いものなのかもしれないです。

近い将来、多くの仕事がロボットに代わる…

と言われる昨今ですが、独創性を含めた人の琴線に触れるようなクリエイティブなものはまだまだ人でなければ…と思います。

 

だからこそ、この学校のデザイン性溢れる作りを見ていると、様々な経験と共に、感性を育てるArtなど芸術的な学び・体験はこれからも続けていければと思いました。

 

次回最終回は、私が感じたジョホールバルでの親子留学の可能性をご紹介できればと思います。

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

鳥井花代(Hanayo Torii)
Glolea! 滞在型旅行アンバサダー

小学生1年生と2歳の姉妹の母です。旅行関連およびIT関連の仕事を経て、現在フリーのライター・編集業。「滞在型」「日々の生活」をテーマにした旅を通して、子ども達に様々な暮らしがある事を肌で感じてもらうことを実践中。現在、教育関連のサイト立ち上げプロジェクトに従事。

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