大学卒業まで授業料無料&入試ナシ!ドイツの教育制度は理想的なの!?

クリューガー量子(Ryoko krueger)
Glolea! ドイツ・家族の暮らしアンバサダー

500px.comのUwe JeltingさんによるDeutschlandfahne

はじめまして。Glolea!ドイツ・家族の暮らしアンバサダーとしてレポートをお届けすることになりました、クリューガー量子です。

 

今回は、ドイツの教育制度と教育方針についてお届けします。

10歳で将来の進路が決まる!?ドイツの教育制度と教育方針とは

ドイツの大学の授業料は無料。大学入試もありません。ドイツの教育は子供達の個性と自由を重んじます。

 

何だかとても理想的に聞こえますが、実はなかなか厳しいドイツの教育制度

 

ドイツでは10歳で将来の進路がほぼ決まるのです。

 

勉強したい子はすればいい。勉強したくない子はしなくていい。 全てが自己責任です。

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▲ドイツ最古の大学、ハイデルベルク大学

理想的に見えるドイツの教育制度

マイスター制度」が世界的に有名なドイツですが、最近は多くの親が子供の大学進学を望んでいます( OECD調査よる2010年の大学進学率は42%)。

 

これは、大学卒か否かで職業や給与に大きな差が出るためです。

ドイツの教育制度の仕組みと特徴は以下です。

  • 幼稚園(3~6歳)-初等教育(小学校4年間)-中等教育(6~9年間)-高等教育(大学など) 
  • 公立学校がほとんど、大学卒業まで授業料無料(!)
  • 初等、中等、高等教育において入学試験はない。
  • 高校卒業資格が大学入学資格となる
  • 偏差値などで表される、学校の難易度の基準はない

 

…何だかとても理想的な制度に見えます。

10歳で将来の進路が決まる!?進路変更は可能なの?

ドイツの教育制度の一番の特徴は、10歳で将来の進路がほぼ決まることです。

 

初等教育が終わる小学4年生の成績を元に、以下の3つの進学コースに分かれます。

  1. 大学進学コース(8もしくは9年間)
  2. 職業専門コース(6年間)
  3. 義務教育終了コース(5年間)

コース決定後、本人のやる気と努力で進路変更も可能です。職業専門コース終了後、専門高等学校に3年間通って大学へ進学する生徒も少なくありません。

 

10歳で進路が決まることについては「早すぎる」と、常に批判の声があります。10歳の子供が「勉強したい」という気持ちを持つことは難しいのです。

 

進路決定時の子供の成績は、親が子供にどれだけ勉強させるかにかかっています

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▲ドイツの小学校

ドイツの教育方針「個性を重んじる。全ては自己責任」

息子達の学校生活を垣間見ながら思う、ドイツの教育方針は2つです。

  1. 個性、自由を重んじる:
    皆が違って当たり前。自分の意見をしっかり表現できるように授業で訓練されます。学校制服はありません。ドイツでは人が個性を表現する権利が法律で認められています。服もその表現手段の1つ。子供達は自分の好きな服で登校します。
  2. 個々の能力に合った教育をする。無理はしなくてよい:
    学校のカリキュラムについてこられる子だけ進級すればいい。出来ない子は落第か転校になります。

教育の場は無料で与えらますが、全ては自己責任。ドイツには組織化された進学塾はありません。

 

勉強が難しくなってくると、子供達の選択肢は以下の2つ。

  1. 補習塾に行く
  2. 親に教わる

親は子供にあまりムリをさせません。

 

高等教育を受けていない親の多くは、子供に勉強や勉強の仕方、高等教育を受ける意義を教えることができず、”難しい”と諦めてしまいます。

 

そのため、大学授業料が無料であるにも関わらず、学歴と貧富が世代間で連鎖していくという問題があります。

ドイツの教育の課題は、子供達の学力平均レベルを上げること

勉強ができる子には、理想的なドイツの教育システム

 

今後の課題は、勉強が得意でない子のフォローをして、子供達の学力平均レベルを上げることだと思います。

 

「自分の能力」に合った道を選ぶのは正しいこと。しかし、その判断は、子供達が学校で「努力すること、頑張ること」を勉強してからでも遅くはありません。

 

次回の連載記事では「持ち物チェックリストで分かる!ドイツの幼稚園児が学ぶこと」をテーマにお届けします。お楽しみに!

この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

クリューガー量子(Ryoko krueger)
Glolea! ドイツ・家族の暮らしアンバサダー
ハイデルベルク

ハイデルベルク市公認ガイド。バイオリン教室主宰。「石油を掘りたい!」と工学を学び、日本で土木技術者として働く。その後メキシコでスペイン語を学び、日西通訳として働く。メキシコ滞在中にドイツ人現夫と出会い、2003年に渡独。現在、ラグビーに夢中な2人の男子の母。

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