子連れファームステイ先は本物のイギリス・セレブだった!

信田綾子(Ryoko Nobuta)
Glolea! 子連れ海外旅行アンバサダー

こんにちは! Glolea!子連れ海外旅行アンバサダー信田綾子です。前回の連載記事に引き続き、5歳と1歳の息子たちと3人で訪れたイギリスでのファームステイ体験についてお届けします。

 

今回は、WWOOFの、お金のやりとりなしで、「食事・宿泊場所」と「力」そして「知識・経験」を交換するしくみを使ってステイ先を見つけました。

行ってみたら…ファームステイ先は築800年の古城だった!

行くまでのどかな農家に滞在すると思い込んでいた私はびっくりしました。

 

行ってみると、敷地は250ヘクタール(東京ドーム換算で計算してみると53個ぶん)の広大な古城だったのです!!

イギリス 子連れ ファームステイ

▲ファームステイ先は、築800年の古城を所有する人気現代美術家さん宅、本物のセレブリティーでした!

ホストファミリーはイギリスの人気現代作家!
農家ではなかった

住んでいたのはイギリスで人気を博す現代美術家で、売るためではなく自分たち家族とまわりの人で食べるために、農夫を雇って有機野菜を育てているのだそう。

 

WWOOFホストが農業を直接はやっていないことに、びっくりしました。

 

その暮らしぶりはさまざまなメディアに取材されてもいて、安全な食への関心は世界のトレンドなんだと感じました。また、彼らが紹介された雑誌などを読んで、その活動や交友関係からいわゆる「本物のセレブ」なんだと知りました。

 

ホストは現代美術のアーティストとして、また偉大な彫刻家だったお父さんの作品の管理や美術館の運営(広大な庭と家の一部は美術館になっている)をおもな仕事としていました。

 

「建物についてはこれを読んで」と手渡された小冊子に、建物の歴史が書いてあった。いちばん古いもので1200年代に建てられていて、数々の持ち主を経て(歴代の持ち主の名前が残っている)、20世紀なかばにホストのお父さんが購入したそうです。

与えられたお部屋は1部屋だけで東京の自宅総面積よりも大きくてビックリ!

イギリス 子連れ ファームステイ

▲子ども2人私のステイ先個室は広大な屋根裏部屋!

 事前に個室を貸してもらえるとは聞いていました。「狭いけどここを使って」と通された屋根裏部屋は、一部屋で私たちの東京の自宅の総面積より広い場所! 

 

さらにベッドルームがふたつと専用のバスルームとキッチンがついていました。ホームシック気味だった長男も、この部屋を見て

ここに住みたい…

とつぶやいていました。

 

イギリス 子連れ ファームステイ

古い建物はやっぱりメンテナンスが必要
メンテナンスできる余裕も含めてステイタス

イギリスでは古い建物に住むことがステイタス、と読んだことがありました。そういう意味では、この家に住むことはとても価値のあることなんだろうなと思います。

 

でも実際は、大変そうというのが率直な感想。あちこち壊れるので、週2日は修理の人がご用聞きに来ていて、実際それくらいの頻度でどこかしら壊れていました。そういうメンテナンスにかける心と金銭の余裕があるということも含めてのステイタスなのでしょう。

 

そして、物質的なことだけでなく、時間の面でも多くを提供しているように見えました。

 

動物愛護団体の寄付金集めのイベントの会場となったり、地元の子どもたちを集めてサーカスに連れて行ったり、週末になれば美術館を訪れる数十名単位のお客さんを案内したり、悠々自適とはほど遠い、とにかくめまぐるしく忙しい日々を送っているように見えました。

 

すでに与えられたものに奢ることなく、それを使って自分だけでなくまわりを幸せにすることにすごく貪欲。最初は

富裕層は求められることが多くて大変なんだな

としか思わなかったけれど、そばで見ているうちにそうすることへの本人たちの意思の力を少なからず感じたのです。

イギリスの本物セレブの暮らしぶりを垣間見て、
人に与えることの大切さについて考えなおしました 

私は彼らに比べたらごくごく小さい規模ではありますが、もっと人に提供していくこと、与えることをできるようになりたいです。自分と世界の違う人々だけど、生きることへの向かい方は共感する部分がとても多くて、心を動かされることが多い日々でした。

 

そして、そんな彼らが「食べること」についてとても意識が高く、それがどうできているか、どんなふうに作るかを、他人とシェアしようとする姿勢にも、非常に刺激を受けました。 

イギリス 子連れ ファームステイ

▲到着するまではホームシック気味だった長男でしたが、すっかりこの場所が気に入ったようです。

 

ここに滞在したがる人は多そうだけど、みんなすぐに受け入れてるの?

と聞いたら、

ふだんはSkype面談をしたりして、誰を受け入れるかには慎重なんだ。でも子連れのウーファーなんて初めてで面白そうだったし、お互いの子どもたちにとって文化的にとても意義のある交流ができそうだったから、今回は即答でオッケーだったんだよ

と教えてくれました。これだけ階級が違う人と生活を共にする経験はこういう機会でもないとなかなかないので、子どもたちに感謝しなくては!

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記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

信田綾子(Ryoko Nobuta)
Glolea! 子連れ海外旅行アンバサダー

旅行好きな二男児の母。子連れで12カ国、20都市以上を訪問。単なる観光にとどまらず、多くの人の価値観と生活に触れ、旅行後の生活がもっとゆかいになるような旅を目指し中。30kgの荷物を引きながら、ひとりと手をつなぎ、もうひとりをだっこしてどこへでも行きます。旅と食が人生のメインテーマ。東京都出身。

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