sponsored by 元気児童日語短期補習班

「PISA」で急激にランキングを伸ばしている台湾の学習塾&子供の習い事事情 – 台北・新北市の場合

齋藤晋輔(Shinsuke Saito)
Glolea! 台北バイリンガル子育てアンバサダー

はじめまして! 台湾(台北・新北市)で台湾籍の子供達に日本語を教えるスクール「元気児童語文短期補習班」を運営している齋藤晋輔(さいとう・しんすけ)です。

 

現在、妻(台湾人)と私(日本人)、娘(3歳半)の3人家族で台湾生活を楽しんでいます。

台湾「中正紀念堂」

▲台湾の3大観光スポットの1つと言われている台湾「中正紀念堂」。毎年春夏に開催している日本の小学生のお子様とそのファミリー向けの「はじめてのキッズ中国語」親子キャンプの学習先である私が代表をつとめるスクール「元気児童語文短期補習班」は「中正紀念堂」へも30分以内です。

娘は生まれてからずっと台湾で生活をしている中国語ネイティブ。現在、中国語・日本語バイリンガル育児にもチャレンジしています。

 

Glolea![グローリア]バイリンガル子育てアンバサダーとして連載を通じて台湾・台北(新北市含む)の生活情報、学習情報等…台湾の教育・子育て・ライフスタイルに興味を持っていただけるようなレポートができればと思います。また、私の中国語・日本語バイリンガル子育て経験(進行中)も皆さんと共有し、情報交換ができればと思います! よろしくお願いいたします。

 

連載第1回目の今回は「台湾の学習塾&子供の習い事事情 – 台北・新北市の場合」をテーマにお届けします。

「PISA」でも急激にランキングを伸ばしている台湾
ほとんどの小学生が英会話塾や学習塾に通う新北市

台湾地区最大の人口を有する都市「新北市」

現在、台北・新北市内にある児童を対象にした英会話塾(美語短期補習班)は飽和状態と言ってもいいぐらいどこにでもあり、家庭環境に応じた英会話塾を見つけることができます。

 

また、「安親班」という科目ごとの授業(英語・算数など)+学校の宿題も教えてくれる学習塾もあり、形態は様々です。

 

ほとんどの小学生は下校後、英会話塾か安親班に行きます

特に台北・新北市では塾に行ってない児童がいないのでは?

と思ってしまうくらい子供達はみんなどこかの学習塾に通っています。

台湾の英会話教室・英会話塾

▲台湾地区最大の人口を有する都市「新北市」の小学校周辺は英会話塾がとっても多い!

小学校の周辺には必ず英会話塾もしくは安親班があるので、下校後は、みんな自分が通っている小学校附近の英会話塾、安親班で授業を受けています。

 

低学年(1年生~2年生)だと、正午の下校時間に通っている塾の先生が学校まで迎えに来てくれるので、わざわざ親が迎えに行く必要がなく、塾に行ってからお昼ごはんも食べることができます。

台湾の英会話塾・安親班のお迎え場所。

▲英会話塾・安親班のお迎え場所。学校が終わると、英会話塾・安親班の先生が迎えに来てくれます。


お昼ご飯を食べた後は昼寝をして、それから学習塾(または安親班)での授業が始まるというプログラムになっています。

台北の小学生が必ず習っている習い事は「英語」

台湾をあげてに力を入れている「英語教育」

いま台北の小学生が必ず習っている習い事は?

と聞かれたら、やはり「英語」という答えになるでしょう。

 

台北・新北市では、公立私立いずれの幼稚園でも幼児から英語学習を取り入れているところがほとんどです。

 

小学校では、公立でも学校によって1年生から英語の授業がありますし、2000年より台湾政府機関がおこなっている「全民英検」、児童を対象にした「劍橋兒童英語テスト」など、台湾が国全体で英語教育に力を入れています

「算数」も人気の習い事

次は、「算数(数学)」。

 

日本と同様に台湾も算数の難易度が高く

なぜこんな内容を小学校で学習しなければならないのか?

というコラムをよく目にします。

 

実際に高学年の算数の教科書を学生に見せてもらいましたが、習っている内容を見てびっくりしました!

台湾の算数・数学の教科書

▲小学校5年生前期算数教科書。毎日算数の宿題がいっぱいだそうです!

「作文」クラスも人気!

最後は、「作文」。

 

作文クラスが必要とされるようになった原因の一つに、台湾児童の国語力低下が挙げられています。


もちろん台湾は小学校で覚えないといけない漢字の量が日本の小学校とは比べ物にならないぐらい多く“国語力低下”と言っても、外国人の私からすると

漢字を覚えるだけでも大変なのに…

と思うのですが、それでも作文クラスに通っている学生は多いです。


また、台湾では高校入試、大学入試で作文の試験があるという理由から、みんなが習いに行くのかもしれません。

台北の子供達は1週間に5〜6個もの習い事に通っている?!
どんな習い事をしているの? 通う目的は?

私が台北市にて運営している日本語会話塾に通ってくれている子供達にかけたリサーチによると、上記に記載した通り

  • 英語
  • 算数
  • 作文

を習っている子供はたくさんいて、それ以外に

  • 音楽
  • 美術
  • スポーツ
  • その他言語

…だいたい1週間に5~6個の習い事をしているようです。

 

日本語塾の学生で最も多かった例:

  1. 英語塾(平均週3回)
  2. 日本語塾(週1回)
  3. 算数塾(週1回)
  4. ピアノ(週1回)
  5. 水泳(週1回)

…英語塾に通わない時間に他の習い事をやっているようです。また、土曜日も何かの塾に通っていますので、

  • 平日
    学校→塾→塾→帰宅

  • 土曜日:
    (朝から)塾→塾→塾

というスケジュールで、日曜日だけ「お休み!」となっている子供がほとんどでした

なぜ台北の子供達は小学生からたくさんの塾通いをするの?

では、なぜ台北の子供達は、小学生からこんなに毎日のように塾に通っているのでしょうか? 大きく3つの理由があります。

  • 理由1:
    親が共働きで忙しいため、どうしても退社時間後にしか迎えに行くことができない。

  • 理由2:
    受験して「良い高校、良い大学に進もう!!(じゃないと人生大変だよ)」という文化背景

  • 理由3:
    家でお留守番の習慣がない(危ない、安心できない)

台北・新北市は、特に共働きの家庭が多く“退社時間まで子供を迎えに行けない”という状況になっています。


子供は、家で親が帰ってくるまでお留守番という習慣もなく、おじいちゃん・おばあちゃんの家に行く子供もいますが、塾に通うのが “あたりまえ” になっています

 

また、台湾も「お受験」競争が激しく、親としては

子供に良い高校・良い大学に行ってほしい

良い高校・大学に行けるように頑張って勉強しなさい

という要望と期待をしています。

変わりつつある台北の教育

ただし、ここ数年で、また親の考え方も変わってきているように感じます。

 

私が児童日本語講師として台湾籍の子供達に日本語を教え始めた2003年頃の子供達は、英語以外に1つか、多くて2つ他の習い事をやっている感じでした。

 

そこから

算数が大切だ、作文もやらないと

と増えていきました。

 

しかし、最近では、

逆にこんなにいくつもの塾に通って勉強して「子供はどうなるんだ?」

という声も聞こえてくるようになりました。

 

今までは、小学校高学年になったら成績UP&学業集中…等の理由でストップしていた、成績に関係のない

  • 美術
  • 音楽
  • スポーツ

…といった習い事を「子供が好きだから」という理由で長く続けて通っている子供も増えています。

 

「成績・進学の為」を重視だったところから、少しではありますが、「子供の気持ちに沿って」が加わり、今までの傾向が変わりつつあると思えます。

私の思う事

親が子供の目標探しのサポートをすることは大切なことで、色々ある習い事の中から

子供自身でが何か目指せる目標となるものを見つけてほしい!

と願うのは、親としては当たりまえのことだと思います。

 

ただし、私が代表として運営している日本語会話塾に通う塾の児童に

なんでこんなにたくさんの習い事をしているの?

と聞くと

分からない

という答えも多く返ってきます。

 

様々な要因で、100%納得した状態で子供が塾に通うというのは難しいことだとは思いますが、子供自身が

なぜこの塾に通わないといけないのか? 目標は何なのか? 楽しんでいるのか?

という事を親子で多少なりとも理解・共有

  • 通わせっぱなしにしない
  • 親の為の習い事にしない

この2点を念頭において塾選び・塾通いすることがとても大事だと思っています。

いかがでしたか? 今回は、「台湾の学習塾&子供の習い事事情 – 台北・新北市の場合」をテーマにお届けいたしました。次回は「娘の中国語&日本語バイリンガル成長レポート!」をテーマにお届けします。お楽しみに!

 

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記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

齋藤晋輔(Shinsuke Saito)
Glolea! 台北バイリンガル子育てアンバサダー

台湾に来て20年。もとは留学生として台湾に渡ったため2年程度で帰国予定でしたが英語力の大切さも感じ米国留学も経験。台湾(4年)→米国(1年半)→台湾(今に至る)。現在は台湾籍の子供達に日本語を教えるスクール運営。台湾籍の妻・娘(3歳)3人で台湾生活を楽しんでいます。毎春夏に日本の小学生向け中国語親子プログラムも開催。

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