多言語育児にへこたれそうなときの「魔法の言葉」

武藤祐子(Yuko Muto)
Glolea! 「5歳までに5ヶ国語」子育てアンバサダー

8ヶ国語を操る夫
多言語・多文化を理解することで得られる恩恵は計り知れない

我が家の地球人こと、私の夫は、幼少期は台湾で育ち、現地のアメリカンスクールに通い、10代よりケベックに移り住みました。その間長期休暇は日本で過ごすなどし、現在8ヶ国語を操り、うち5ヶ国語(英・仏・日・中・西)が流暢です。言語だけでなく、多文化を理解していることで、日常生活、ビジネスなどで得られる恩恵は計り知れません

 

夫が育った環境を聞くと、みなさんが示し合わせたように言う一言。それは、

私もそんな環境で育ちたかった!!

幼少期の教育環境設定はほぼ“親の力”!

でも、小さい頃の教育環境設定というのは、ほぼ親の力です。0歳児が

僕、英語もフランス語も北京語も話せるようになりたいな。

とは言えません。

0歳からの多言語育児

▲0歳からの多言語育児

 

多言語育児にへこたれそうになる時に思い出す「魔法の言葉」

だから、多言語育児にへこたれそうになったとき、私は歯を食いしばって

20歳になったとき、子供が感謝してくれる教育は?

と自分に問いかけます。私にとっての「魔法の言葉」です。

3歳で3ヶ国語! 5歳で5ヶ国語!
北京語・英語・日本語のマルチリンガルを育てるために教育移住を決断

2014年2月22日、私たちの夫婦は2人の子供を連れて台湾の天母に引っ越しました。理由は、夫の転勤でもなく、私の留学でもなく、「長男の北京語・英語導入」プロジェクトのためでした。

 

当時、長男は18ヶ月、長女は3ヶ月。

仕事はどうする? 家族のライフスタイルはどうする?
2人の子どもと夫婦の不思議な海外別居生活

夫の仕事は、企業に勤めながら在宅勤務可能な職種だったので、同じ業務のまま台湾支社に移籍できました。現在も、同じようにカナダ支社に移籍しました。

 

一方、当時私は医学部4年生。台湾から日本の大学に毎日通学できるわけはありません。4月から始まる5年生の新学期まで、1ヶ月半台湾で過ごし、その後私は夫と息子に別れを告げ、当時4ヶ月の長女と日本へ帰りました

 

その後は、基本的に月に1回、3連休につなげて1日休みをもらい、4日間台湾で過ごす生活が始まりました。ゴールデンウィークや夏休み・冬休みはずっと台湾で過ごしました。

 

その生活は1年半続き、その間、夫と長男は日本に合計2ヶ月滞在しました。平日は医学部の実習、長期休暇や週末に幼い娘と台湾へ飛ぶ、不思議な海外別居生活でした。
 

台湾への移住…日本の保育園最終日は涙をこらえるので精一杯

台湾への出立前の、日本の保育園最終日。18ヶ月の息子と海外別居生活を送る決意をしたものの、やはり寂しくてたまりませんでした。

 

長男は保育園の先生やお友達から盛大に見送られましたが、当の本人は当然お別れの意味はあまり分からず、まるで翌日も今まで通り通園するような様子でした。しかし、私のほうは

寂しくなりますねぇ

という園長先生からの言葉に、涙をこらえるのが精一杯でした。何かしゃべったら泣き出しそうで、お辞儀だけして帰りました。

多言語育児は親子で取り組む長いマラソンのようなもの

帰宅の道中、私は胸のなかで「魔法の言葉」を繰り返し自分に言い聞かせました。すると、18ヶ月の息子を台湾に送り出す勇気が再び湧いてきたのを覚えています。

 

多言語育児は、親子で取り組む長いマラソンのようなものです。

 

多言語教育は子供の未来の可能性を広げてくれるだろうことは分かっていても、なかなかハードルが高いと感じている方は多いと思いますが、私も幼少期に海外経験があるわけではない、ごくごく普通の日本人です。

コテコテの日本人ママが経験した
多言語子育て実践中のママの辛さとは?

特に、多言語を操れるわけではなく、医学部の勉強も並行してやらないといけない私にとっては、海外別居生活以外にも、辛いことはいくつかありました。

 

例えば、台湾やモントリオールで、夫や息子が北京語、フランス語・スペイン語環境(これは息子はまだですが)で楽しく盛り上がっているけれど、自分だけ全く会話について行けず、寂しい思いをすることはあります

 

息子が2歳のころは、まだ私にも北京語で話しかけることがあったので、なんと言っているか分からず、困ることもしばしばありました。

 

夫抜きで外出したとき、日本では幼稚園生ですら言える簡単なことも伝えられず、情けない思いをすることも

 

でも、そんなことも全部、後から振り返ってみれば

たいしたことない!

と思える魅力が多言語・多文化育児にはあるのです。

教育方針選択…その時に思い出したい「魔法の言葉」

教育方針選択の分かれ道に来たとき、自分の胸に問いただしてみませんか?

20歳(はたち)になったとき、“僕(私)をこんな風に育ててくれてありがとう!”と言ってくれるのはどっち?

Family

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

武藤祐子(Yuko Muto)
Glolea! 「5歳までに5ヶ国語」子育てアンバサダー
モントリオール

台湾・カナダ・日本の3拠点で多言語育児に取り組む現役医学生ママ(2016年3月卒業予定)。8ヶ国語話せる夫(“地球人”)と、子ども達の未来の可能性を広げることを第一に考え、ユニークな多言語・多文化育児を実践中(現在5ヶ国語)。自分自身の新しい環境での挑戦と、子供の成長を通しての、ワクワクドキドキなレポートをお届けします!

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