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「ニュージーランド高校留学」希望者必読★全国共通試験(NCEA External Examinations)とは?テスト直前の雰囲気を現地からレポート!

奥村優子(Yuko Okumura)
Glolea! ニュージーランド・オークランド親子留学アンバサター

こんにちは! ほうかごEnglish代表/Glolea! ニュージーランド親子留学アンバサター 奥村優子です。

「ニュージーランド高校留学」希望者必読★全国統一試験(NCEA)とは?テスト直前の雰囲気を現地からレポート!

ニュージーランド留学の魅力は、豊かな自然はもちろん、独特の教育制度が挙げられます。

 

ニュージーランドの教育制度についてはこれまで何回かご紹介してきましたが、今回は学年末に実施される高校生にとってのビッグイベント「全国共通試験(NCEA External Examinations)」についてお届けします。

 

現在、お子様(もしくはご自身が)が小学生もしくは、中学生で、

将来の進学先としてニュージーランドへの高校留学も選択肢の一つとして視野に入れています!

というファミリーには、リアルな現地からの生情報として、

ニュージーランド高校留学をしたらどのようなテストがあるのか

ということや、現地の高校の雰囲気を知る参考にしていただけば嬉しいです。

高校生のビックイベント学年末の全国共通試験「NCEA External Examinations」受験前に先生が優しい気遣いをしてくれた理由とは?

これ先生がくれたんだよ!

と学校から帰ってきた娘が見せてくれたのが、チョコレートやペンなどが入ったピンクの袋。

テスト期間が始まるからこれで頑張ってね!

と歴史の先生がクラスのみんなに配ってくれたのだそうです。

 

「ペン」や「ポストイット」だけでなく、勉強で頭が疲れたときの「チョコレート」も。

 

そして、「ハーブティーのパック」は、

水筒に入れて外でも飲めるから、図書館とかで勉強していて一休みしたいときに飲んでね

とのことだそう。

 

ニュージーランドの学校は一年4学期制で、本記事が掲載される12月である現在は最後の第4学期にあたります。

 

日本の高校1~3年生にあたるYear11~13では、大学入学資格の判定基準に関わる学年末の「全国共通試験(NCEA External Examinations)」があります。

世界各国の大学へのパスポートとしても重要!
高校修了証明になるニュージーランドの全国学力統一資格「NCEA」

ニュージーランドの全国共通学力試験「NCEA(エヌシーイーエイ)」

▲日本の大学受験のような大学入試制度がないニュージーランドでは、高校生の各学年末に行われる「NCEA External Examinations」と呼ばれる全国共通の学力試験の成績が大学進学の判定基準となります。「NCEA」の成績はニュージーランドの大学進学だけでなく、日本や世界各国の大学へ自分の能力の証明にもなるので重要な”大学進学のパスポート”にもなります。

今学期は2週間弱授業があっただけで、あとはずっとテスト期間。

 

子どもたちは自分のとっている教科の試験がある時だけ登校します。

 

今年Year11の娘は初めての経験になりますが、テスト期間が始まる前の最後の授業で、先生が

生徒たちにテスト勉強を頑張ってほしい

とちょっとした贈り物をくれたようです。

 

ニュージーランドの高校では、

  • インターナル・アセスメント(Internal Assessment):
    学内テスト各学校による課題や試験

  • エクスターナル・アセスメント(External Assessment/NCEA Exam):
    学外審査である全国統一試験。
    11月から12月にかけて行われる。なお、NCEAや、External examsという言葉でこの統一試験を指す場合もある。また、Artなど科目によっては試験ではなく課題を提出して学外で審査される場合もある。

上記2種類の試験で規定のクレジット(Credit)と呼ばれる単位を取得していきます。

 

ニュージーランドのYear11〜13で学ぶ子ども達は、インターナル・アセスメントとして学内のテストや課題提出だけでなく、通常は、学外審査のエクスターナル・アセスメント「全国共通試験」でも良い成績を残さなければNCEA取得ができないので、日々頑張っています。

 

エクスターナル・アセスメントは11月から12月にかけて行われますが、その前に9月にMock examと呼ばれる模擬試験が行われます。

 

模擬試験とはいえ、エクスターナル・アセスメントが何らかの事情で受けられなくなった場合は代わりにMock examの結果が正式な結果になるので気は抜けません。

記述問題で、穴埋め問題や選択問題は無し! とにかく書かせるニュージーランドの試験

ニュージーランド高校留学、大学入試につながるテスト

ニュージーランドの試験の特徴として、とにかく記述するという点が挙げられます。

 

日本のテストであるように穴埋め問題や、選択肢A~Dから選べといった選択問題、それに単語だけを答えさせるような問題は、学校の小テストではあるかもしれませんが、エクスターナル・アセスメントなどのテストではまずありえません。

ニュージーランドでは文系科目も理系科目も記述問題を重視!

例えば日本の高校1年にあたるYear11のEnglish(国語)のテストでは、

自分が勉強した作品の中で出てきた困難な状況を叙述したうえで、登場人物にとってどのように困難な状況なのかを説明する

といった問題が出されます。

 

解答用紙はA4サイズの紙なのですが、

3~4枚を超えて書いてはいけません

と書かれていて、逆に言うとそれぐらいの量を書くことが期待されているようです


長い文章を書かなければいけないので、解答用紙とは別にプランニングのための用紙も渡されます。

 

そのため試験時間も長く、場合によっては1教科3時間のものもあったりします

理系科目でも記述問題を重視
物理のテストなのにA4用紙で1枚書いて説明する問題も!

記述問題重視なのは文系科目だけでなく、理系科目でも同様です。

例えば物理の試験では、

~を計算して求めよ

という問題も出ますが

なぜ磁場線の形が図のようになるのか説明せよ

など記述問題が多く、A4用紙1枚ほど書くものもあります。

世界各国の大学へのパスポート! 高校修了証明になるニュージーランドの全国学力統一資格「NCEA」とは?

▲実際の物理のテスト

写真は9月に受けた物理のテストですが、ぱっと見ると理系科目のテストに思えませんでした。

日本の中学2~3年生にあたる年齢から記述中心の問題に

エクスターナル・アセスメントはこのように長文を書かないといけない長時間の試験なので、その準備のために9月にMock examがあるのもよくわかります。

 

いきなりこんな問題を出されたら途方にくれてしまいますからね…。

 

それだけでなく、ニュージーランドの学校では日本の中学2~3年生にあたるYear9~10から記述中心の問題を解いていきます

 

幼いころから日本で育ったニュージーランドの知り合いで、高校になってニュージーランドに戻ってきた人がいるのですが、日本語も英語も問題ない人なのですが、

授業の進め方やテスト形式が全然違っていて対応するのにすごく苦労した

と言っていました。

 

日本の大学共通テストでも、国語と数学の一部に記述問題の導入決まっていますね。

 

学習指導要領では

  • 思考力
  • 判断力
  • 表現力

等を育成する必要性が説かれていますが、グローバル化が進み変化のスピードも加速している現代社会ではこれらの能力が必要で、記述式の問題に取り組むことがその育成に寄与するということなのでしょう。


もちろん記述式問題が無条件にいいというわけではなく、一度に40数万人の受験生が受け1点刻みで点数が出る日本の大学共通テストでは、記述問題は採点が大変でしょうし、導入が先送りになったのも理解できます。

一つの解答に最低でも3人の採点者がつくってほんと!?
エクスターナル・アセスメントの「採点の客観性」を保つ仕組み

ニュージーランドの高校で行われるテストの公平性&客観性

ニュージーランドのエクスターナル・アセスメントでは、一つの解答を少なくとも3人の採点者がみることで、採点のブレをなくしているようです。

試験結果は

  1. Excellence:優
  2. Merit:良
  3. Achieved:可
  4. Not Achieved:不可

の4段階評価がされたうえで、さらに、各段階が2つに分けられるので実質8段階評価になります。
 


多くの記述が求められテスト時間も長いエクスターナル・アセスメントは、しっかり準備して臨まないとなかなかいい結果が出ないのは容易に想像がつきます

 

先生が生徒たちを応援するためにちょっとしたプレゼントをしてくれたのもなんだかわかる気がします。

 

一年を締めくくるこの全国共通試験で頑張ってほしいです。

ニュージーランドの教育制度についての参考記事

今回は高校の各学年末に行われる「全国共通試験」についてお届けしてきました。

 

将来の進学先としてニュージーランド高校留学を検討されている方は、ぜひ、以下の記事も参考にしていただき、ニュージーランド高校留学へのイメージを膨らませてみてくださいね。

ニュージーランド中学・高校留学のススメ

中学や高校の単身長期留学は、卒業後の進路を見据えることが重要です。

 

日本の大学に進学するのか、それともニュージーランドや他の国の大学に進学するのかによっても留学中にやるべきことが変わってきます。

 

特に日本の大学の帰国子女入試は特殊な制度なうえに、毎年少しずつ変わっていっていますので、いつの時期のどのような勉強を始める必要があるのか、お子様一人ひとりに合わせたアドバイザーがいると安心ですね。


また長期留学を決める前に語学力を伸ばしたい、という方には、語学学校で英語レッスンを事前に受講されることも良い選択です。まずは語学学校で英語力をつけ、同時にニュージーランドでの生活に慣れたうえで中学・高校生活を始めたほうが安心かつじっくりと勉学に取り組めるという方もいます。

 

中学・高校留学でのニュージーランドでの学びは、異文化の中で視野も広がり、様々な経験をつむなかで、その後の進路・人生に大きく影響を与えるものとなることでしょう。

 

中学・高校で短期・中期・長期の海外留学をご検討されている方は一度こちらからご相談ください。親御様・お子様のご希望やその後の進路についてのお考えをうかがって、充実した中学・高校留学が実現できるようアドバイス、サポートをさせていただきます。

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記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

奥村優子(Yuko Okumura)
Glolea! ニュージーランド・オークランド親子留学アンバサター
オークランド

ニュージーランド・オークランド在住。オンラインスクール「ほうかごEnglish」運営。 親子留学、幼稚園生からシニアまでの留学サポートを行っています。スクールの運営、留学生の受け入れと子育てに日々奮闘中。趣味は、旅行と料理。走ること。美しい自然が身近にある環境が気にいっています。

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