塩飽隆子さん[後編]何のために英語を勉強するの? グローバル社会を生きる子どもの教育に必要な本当のこと | Glolea![グローリア]

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[後編]何のために英語を勉強するの? グローバル社会を生きる子どもの教育に必要な本当のこと

塩飽隆子さん(Atsuko Shiwaku)
ジャパン・アートマイル(JAM)代表
塩飽隆子さん(Atsuko Shiwaku)
2005年にジャパンアートマイルを設立、2006年度よりグローバルな21世紀を生き抜く力を学校の教育現場で育てる「国際協働学習」のツールとして「アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト」を全国の小中高校及び大学で推進。初年度のシリアのパレスチナ難民の子どもたちと日本の子どもたちのアートマイルは、国内外で高い評価を受け、日本では2007年に「第7回インターネット活用教育実践コンクール」(文部科学省主催)で朝日新聞社賞を受賞、海外では2008年に The Earth Society Foundation より国連本部にてEarth Day Awardを受賞。文部科学省・外務省の後援事業として実施しているアートマイルには2014年度までに世界57の国と地域から860校28,780名の児童生徒が参加。2014年度からユネスコのESD(Education for Sustainable Development)の奨励プログラムに位置付けられた。

アートマイルで壁画を描くというプロセスは、ただ二国間で巨大壁画を描くという以上の学びがありますね

アートマイル Artmile

▲いつかどこかで一緒に仕事をするかも

現代社会においても既にそうですが、今後はますますどんな仕事をしていても世界とつながってゆくのです。コミュニケーションにおけるテクノロジーが発達し、国境という概念が薄れている現代社会においては、物理的には海外で仕事をすることがなくても、常に海外とのやりとりが不可欠になっています。

 

アートマイルで行う学習活動のプロセスは、将来子どもたちが大人になって世界の人々と協働して仕事をするときのプロセスと通じています。

 

相手と協働して創る制作物の完成に向けて、最初にコンセプトについて話し合って共通認識を持ち、情報を共有し、アイデアを出し合い、意見のすり合わせをする。実際に創る段階になると、役割分担を決め、それぞれの責任を果たしながら協働して制作し、決まった期限内に完成させる、というプロセスは、仕事のプロセスとほぼ同じではないでしょうか。

 

これを英語でコミュニケ-ションを取り、相手との価値観の違いを越え、問題が生じれば解決しながら前に進めていく力は、大人になってグローバルな社会で仕事をするときに必要とされる能力と共通しています。

 

アートマイルは、将来世界の人々と協働して仕事をするときの原体験となるのです。

 

塩飽隆子(Atsuko Shiwaku) / ジャパンアートマイル 代表

小さなお孫さんのいらっしゃる塩飽さん。三人のお子さんを育て上げられた塩飽さんご自身の子育てポリシーを教えて下さい

塩飽隆子(Atsuko Shiwaku)  / ジャパンアートマイル 代表

子育ての時に私が特にこだわってやっていたことは「本物に出会う体験を共に味わう」ということでした。

 

例えば自然、自然は「本物」です。自然と触れ合うことを大切にしていました。夏は毎年家族でキャンプに出かけていました。キャンプサイトを拠点に、周りの自然でおもいっきり遊んだり、周辺の観光を楽しんだりしました。冬は家族スキー。子どもは3歳の時からスキー場に連れて行っていました。

 

オモチャは電気仕掛けのものは買い与えませんでした。遊ぶことは「創ること」から始まるのが我が家の遊びでした。紙とハサミで何かを作ったり、かまぼこ板を積み木にしたり、大きな段ボール箱で子どもの家を作ったり・・・ 子どもたちには、身の回りのものを観察し、自分の頭で考え、創造するということが自然にできるようにと意識していました。

 

また、幼少期はとにかく絵本をいっぱい読んであげました。良い絵本には「本物」の持つ力があります。お母さんの言葉を聞きながら、子どもは絵をじ~っと見て、いろいろなことを想像します。言葉をイメージする力が思考力の基になるのだと思います。

幼少期に育む言葉の力は重要です。文字を読むことが苦でない子どもに育てておけば、勉強したくなったら自分で勉強するだろうという想いもありました。

 

塩飽隆子(Atsuko Shiwaku) / ジャパンアートマイル 代表

 

赤穂は、山あり、川あり、海ありの自然豊かな田舎の町です。都会ほど文化的な催しはありませんが、そんな田舎でもチャンスがあればできる限り美術、音楽、お芝居といった「本物」を見せに連れていきました。

 

人も「本物」です。人と人はやはり直に会うことが大切です。我が家では、私たちの友だちや知り合いをよく家に招き、子どもたちも一緒に話をしていました。いろいろな人、いろいろな価値感に出会うことはいい経験になると思ったからです。

 

今では、インターネットを利用すればそこで全てが完結し、インターネット上の浅い付き合いでしかつながれない人も増えてきているようですが、やはり生身の人と人とのコミュニケーションは大事です。インターネットなどのテクノロジーは、人との関係をより親密に、よりスムーズにするためにうまく活用したいですね。

 

とにかく子どもたちには、「広くものを見て、自分の頭で考え、自分で行動を起こし、自分で責任をとって生きて欲しい」という想いをもって、主人と二人三脚で子育てをしていました。

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