英語で話すことに関してシャイだった今泉さんが 世界の人たちとコミュニケーションをとれるようになったきっかけはありますか?
実は、幼稚園・小学校・中学校・高校と英語教育に力を入れていた学校に通っていたので幼稚園時から英語に触れる事はありました。アイルランド人のシスターが幼稚園の英語の授業で「Run Run Run! Walk Walk Walk!」という掛け声をかけ、それに合わせて遊んでいたことは印象的でしたが、それでも当時の私は、ただ掛け声に合わせて遊んでいるだけ。
海外の人たちと英語で話すなんてとんでもない! という感じでした。
しかし、この英語でのコミュニケーションに対するシャイな性格が大きく変化したのは中学3年生の頃。イギリスで行われたサマースクールプログラムにて、3週間の海外生活を体験した時でした。

▲クロアチア人のミハエラと、クロアチアの首都ザグレブでの15年ぶりの再会
様々な国から子ども達が参加していたので、ここで人生初の多国籍環境を経験しました。ここで出会ったヨーロッパの子ども達は態度が強く積極的! サマースクールが始まった当初の私は態度負けをしていました……。
英語で喋ることにも始めは抵抗感がありましたが、3週間のサマースクール生活を通じ、異文化の中でコミュニケーションをとるという環境にも慣れ、サマースクールが終わる頃には「もっと、積極的に生きよう! 積極的にコミュニケーションしよう! 英語でもっと話そう!」という気持ちに。
人生の大きな転機となりました。
この時仲良くなった日本好きのクロアチア人の友達、ミハエラとは文通を続け、2年前にクロアチアに旅行に行った際、約15年ぶりの再会も果たしました。
日本を出てみて知った自分の殻を破る楽しみ

▲サマースクールにて初めて多国籍環境で学ぶ体験をする今泉さん
それまで、日本だけで教育を受けてきた私は、子どもながらにして「ずっと同じ学校や環境にいると、自分の殻を破ることは大変だな・・・」と感じていました。しかし、誰も私のことを知らない異国の地イギリスで新しい関係を構築する中、“違う自分をクリエイト”する楽しみや開放感を感じている自分がいました。
その後、高校に進学した際に、「また、サマースクールに参加してみたら?」という母の勧めで、高校1年生の時にイギリスを再訪。1ヶ月間のサマースクールに参加しました。ここでは2回目のサマースクールだったので、異文化で過ごす環境にも英語で話すことにもすっかり慣れ、ロシア、ギリシャ、イタリア、スペイン、ドイツ・・・各国の友人から各国の挨拶を教えてもらったり。
とっても楽しかったですね。
文・編集/内海裕子 撮影/馬場景子
今泉沙織さんインタビューの後編では、これから親子留学などで海外に飛び立つママ&キッズへのメッセージや、親子で海外に飛び出る前にしておきたい事前準備などについてお聞きしました!