「休校中の勉強を見てくれたのは誰?」オランダの子供アンケートより
[世界のコロナ休校対策]

倉田直子(Naoko Kurata)
Glolea! 多様性&マルチリンガル子育てアンバサダー
休暇を楽しむオランダの家族

▲休暇を楽しむオランダの家族

日本でも、徐々に小学校が再開してきているようですね。オランダは6月8日(月)に小学校が全面的にオープンしました。

 

以前の記事でお話していました通り、オランダは5月11日から分散登校と自宅学習の併用を行っていたのです。

 

それを停止し、全員が同じ教室で再び学び始めました(衛生用品に関するルールなどは継続)。

 

そんなオランダでは少し前から、自宅学習に関する振り返りなども報道されています。そのうちのひとつを、皆さまとシェアしたいと思います。

オランダの子供向けニュース番組が調査

記事の出展元は、オランダの子供ニュース「Jeugdjournaal」。

 

子供ニュースと侮るなかれ、視点も取材も鋭くて、大人でも参考になります。私も、小学生の子供と毎日観ています。そのニュースサイトを見ていたら、こんな記事を見つけたんです。

この記事が掲載された当時オランダの小学校は、分散登校が始まる直前。

 

その休校期間の自主学習と開校に関して番組が子供たちにアンケートをとったのです。とても興味深く読みました。

Q:また学校に行くことができて嬉しい

  • はい 83%
  • いいえ 17%

 


Q:長い自宅学習(休校)を楽しんだ

  • はい 56%
  • いいえ 44%

 

Q:先生は休校中サポートしてくれた

  • はい 83%
  • いいえ17%

 

Q:両親は自宅学習を手伝ってくれた

  • はい 91%
  • いいえ 9%

 

Q:学校の課題を手伝ってくれる親は誰?

  • 父親 16%
  • 母親 68%
  • どちらも同じくらい 14%

父親の3割が自宅学習をサポートしている

上のアンケート結果をみると、父親の約3割が「母親と同等またはメインの監督者」として子供の自宅学習を見ていたようですね。

 

この数字を多いとみるか少ないとみるかは、個人の価値観で分かれそうですね。


女性の就労率61%で、男性も週に12.3時間は家事に費やすというオランダ(女性は23.3時間)。そんな家庭内協働が進んだオランダでも、まだ3割なのかという実感があります

余談ですが、日本の夫婦の週当たりの家事負担は、「夫67分、妻327分」だそうです。

父親の2割弱が子供と別居

ただ、これは少し父親に不利なデータでもあると思います。何故なら2015年のデータでは、16歳以下の子供の18%が父親と別居しているのだそう(オランダ統計局調べ)。

特に、10歳の子供だと20%が別居と計上されています。

 

そのため、先程の

誰が自宅学習を見てくれる?

という設問への答えに関しては、面倒をみたくてもみられない父親もいたのではないでしょうか。それでも約3割がしっかり勉強を見てあげているのは偉いと思います。

どうなる? 日本の自宅学習アンケート

日本もテレワークで自宅にいたパパさん多いと思いますが、日本の子にアンケートとったらどんな結果になりますかね。

休校中も先生がサポートしてくれたか

という質問を日本でとってみることにも興味があります。ぜひどこかのメディアでアンケートを実施して欲しいと思います!

「休校中の勉強を見てくれたのは誰?」オランダの子供アンケートより

今回は『オランダの子供アンケートより「休校中の勉強を見てくれたのは誰?」』をテーマにお届けしました。

参考

記事をお読み頂きありがとうございました!

みんなの評価: -- (0件)

この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

倉田直子(Naoko Kurata)
Glolea! 多様性&マルチリンガル子育てアンバサダー
ハーレム

オランダ在住ライター。2004年にライターデビュー。2008年に家族の仕事都合で北アフリカのリビアに移住。リビア在住中に、現地の生活をリポートする海外在住ライターとして活動開始。2011年8月、英国スコットランドに移住。2015年夏よりオランダ在住。2008年生まれの娘は日英蘭語のトリリンガル。

お得な無料プレゼントやキャンペーン情報をお届けします![不定期配信]