みんな知りたい!ドイツ人が何か国語も話せる7つの理由

クリューガー量子(Ryoko krueger)
Glolea! ドイツ・家族の暮らしアンバサダー

何か国語も話せるヨーロッパ人って、多いと思いませんか?

 

ドイツも同じ。何か国語も話せる人がたくさんいます。今回は、ドイツ人が何か国語も話せる7つの理由をご紹介します。

みんなが知りたい!ドイツ人が何か国語も話せる7つの理由

ドイツ人が何か国語も話せる理由1:
社会的背景~ドイツの外国人の割合は20%

ドイツの人口の20%は、外国人か両親の一方が外国人。

 

20%の子供達が、両親が話す言葉とドイツ語に接しながら育ちます。とはいえ、両親が話す言語の習得は、容易なことではありません。子供と両親の日々の努力が必要です。

ドイツ人が何か国語も話せる理由2:
小学1年生から英語の授業が週2時間

ドイツでは小学1年生から英語の授業が週2時間あります(州によってスタート時期は多少異なります)。

 

小学4年生までは「聞く、話す」ことに重点が置かれ、「書く」能力は求められません。ドイツ語の読み書きと混乱しないようにするためです。

 

語学学習は「マネ」から始まります。

 

体を使う遊び歌を歌ったり、基本的なフレーズを「聞く、話す」ことを繰り返しながら、英語に慣れていきます。

みんなが知りたい!ドイツ人が何か国語も話せる7つの理由

ドイツ人が何か国語も話せる理由3:
5年生から英語で10分間プレゼンテーション

5年生になると英語の授業が週に4,5時間になり、学習ペースも一気に加速します。

 

プレゼンテーションが多いのが一番の特徴です。皆の前で英語を話すことを学びます。

 

プレゼン時間は何と(!)最長10分!!

 

これまでの英語やドイツ語の授業で、自分の考えを明確に伝えることを訓練されてきたドイツの子供達。

 

英語で10分間のプレゼンも余裕です。

ドイツ人が何か国語も話せる理由4:
7年生から地理、生物の授業を英語で行う

7年生(日本の中学1年生)からは、希望する生徒だけ週3時間、地理や生物など1教科の授業を英語で受けます。

 

テストも英語で行い、特別な単語は単語表が配られます。

 

これは、多くの公立および私立学校で行われている授業形式です。

 

通常の英語授業とは異なり、一般的な事柄を英語で「聞き、理解し、話す」大変よい訓練になります。

ドイツ人が何か国語も話せる理由5:
5、6年生から第二外国語を学ぶ

5、6年生からは必修もしくは選択科目として、ラテン語かフランス語を週4時間勉強します。英語に続く外国語を学びます。

ドイツ人が何か国語も話せる理由6:
希望する生徒は、8年生から第三外国語を学ぶ

8年生からは週4時間、語学か理数系の科目どちらかを更に深く学びます。

語学を選択した生徒は

  • スペイン語
  • イタリア語
  • ギリシア語

のうち1つ学びます。

ドイツ人が何か国語も話せる理由7:
外国語を1つか2つ学ぶと、次の言語学習が楽になる

外国語を1つか2つしっかり学ぶと、次の言語学習が楽になります。

その理由

  • 語学の勉強方法が分かるようになり、自信がつく。
  • ヨーロッパ言語の多くはラテン語から派生したため、単語が似ている場合が多い。
  • 動詞の活用は6種類以上あることが普通。初めは受入れるのが大変な文法の規則も「そういうもんだ」と、”ほぼ諦めの境地”で学べるようになります。

「話したい、伝えたい」内容と気持ちが一番大切:まとめ

小さい頃から外国語に触れて、外国語に対する抵抗を少なくしていくというドイツの外国語教育は、日本でも参考になることが多いのではないでしょうか。

 

子供のスポンジのように柔らかい心と頭は、可能性が無限大。大人がムリだと考えていることも、子供は出来てしまうかもしれません。

 

沢山の外国語に触れてみる。

 

そうすれば、世界にはいろいろな言葉があって、いろいろな人がいると、子供は感じるようになるでしょう。

 

でも、言葉はあくまでもツール。

 

「話したい、伝えたい」内容と気持ちが一番大切であることを、忘れないようにしたいですね。

 

次回の連載記事では「超ハイレベル!ドイツの小学生の国語テスト」をテーマにお届けします。お楽しみに!

記事をお読み頂きありがとうございました!

みんなの評価: -- (0件)

この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

クリューガー量子(Ryoko krueger)
Glolea! ドイツ・家族の暮らしアンバサダー
ハイデルベルク

ハイデルベルク市公認ガイド。バイオリン教室主宰。「石油を掘りたい!」と工学を学び、日本で土木技術者として働く。その後メキシコでスペイン語を学び、日西通訳として働く。メキシコ滞在中にドイツ人現夫と出会い、2003年に渡独。現在、ラグビーに夢中な2人の男子の母。

お得な無料プレゼントやキャンペーン情報をお届けします![不定期配信]