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【ニュージーランド高校留学】ESOL授業は何をする?Year9-10の実態と卒業後(Year11以降)|リアル体験談その2
- 奥村優子(Yuko Okumura)
- Glolea! ニュージーランド・オークランド親子留学アンバサター
この記事のポイント
ニュージーランド現地校のESOL(英語サポート)について、今回は高校(Year9-10)の授業内容とESOL卒業後(Year11以降)の英語授業のリアルを、体験談ベースで具体的に解説します。
ESOLとは: 英語が母語ではない生徒のために、現地校が通常授業と並行して提供する英語サポート(英語力に応じたクラス分け・追加の英語学習枠を含む)です。
- 高校のESOLが「何かの授業を抜ける」形式ではなく、言語学習クラスとして時間割に組み込まれる流れがわかる
- Year9-10のESOLでレベル分け(ESA/ESL/ESR)がどう行われ、学期ごとのテストでクラス移動や卒業が起きる仕組みがつかめる
- Year9の授業内容(教科書・毎週20単語テスト・小説→エッセイ)と、先生のサポートがどの程度“多め”なのか具体的にイメージできる
- ESOL卒業後(Year11以降)は「英語が分からない」よりも「課題スピード」が壁になりやすい、というリアルがわかる
- Year12の昼休みコースやYear13の選択英語など、ESOL終了後も続く学校のサポート選択肢を知ることができる
こんにちは! ほうかごEnglish代表/Glolea! ニュージーランド親子留学アンバサダー 奥村優子です。

ニュージーランド高校留学を検討するとき、多くのご家庭が気になるのが「英語が母語でない子どもは、実際に授業についていけるのか?」という点ではないでしょうか。
その鍵を握るのが、ESOL(English for Speakers of Other Languages)と呼ばれる英語サポート制度です。
今回は、前回の中学校のESOL体験談の続編として現地校でYear7〜Year10までESOLを受講し、Year11以降は通常の英語クラスへ進んだオークランド大学在学中のあかりさんの体験をもとに、
- 高校(Year9-10)のESOL授業は何をするのか?
- レベル分けや卒業基準はどうなっているのか?
- ESOL卒業後(Year11以降)は本当にやっていけるのか?
を、具体的に解説します。
「なんとなく不安」から「具体的なイメージ」へ。
この記事がその一歩になれば幸いです。
目次
- 執筆者プロフィール: オークランド大学 在学中|あかりさん|現地校ESOL体験者(Year7〜Year10)
- 【記事本編にはいる前に知っておきたい!】 ニュージーランドの学年(Year)と日本の学年対応一覧|Year9〜11=中2〜高1の目安
- Year9のESOL体験談|ニュージーランド公立高校での英語基礎固め(中2相当)
- 高校のESOLは「言語学習クラス」扱い|中学の“取り出し授業”との違いとは?
- ESOLのレベル分け(ESA/ESL/ESR)とは?振り分けテスト・学期ごとのクラス移動・卒業基準
- Year9のESOL授業内容|教科書・毎週20単語テスト・小説読解・エッセイ指導
- 通常の英語クラスも同時履修|“シェイクスピア英語”という壁にどう向き合ったか
- Year10のESOL体験|最上位クラス(ESA)に上がった時の英語力の変化
- ESOLは英語学習だけじゃない|同じ境遇の留学生との出会いと心の支え
- ESOLはいつ卒業できる?|Year10年度末テストでの卒業基準と流れ
- Year11(ESOL卒業後)のリアル|通常クラスで苦戦したのは“英語力”ではなく“課題スピード”
- Year12の追加サポート制度|昼休みライティングコースで成績アップを狙う
- Year13は英語が選択制に|英語が得意でない生徒向けクラスの特徴とは?
- なぜその英語クラスを選んだのか?|エッセイ品質・試験時間・シェイクスピア英語の壁
- まとめ|ニュージーランド高校留学におけるESOLの役割と卒業後も続く英語サポート
- ニュージーランド中学・高校留学を検討中の方へ|進路設計まで見据えた準備が重要
- 関連リンク
執筆者プロフィール:
オークランド大学 在学中|あかりさん|現地校ESOL体験者(Year7〜Year10)
11歳でニュージーランドへ渡航。
現地校でYear7〜Year10(≒日本の小学6年〜中学3年生相当)の4年間ESOL授業を受講し、Year11(≒高校1年生相当)以降は通常の英語クラスへ。
現在はオークランド大学で韓国語とアジア学を学び、ほうかごEnglishのインターンとして活動中。
【記事本編にはいる前に知っておきたい!】
ニュージーランドの学年(Year)と日本の学年対応一覧|Year9〜11=中2〜高1の目安

この記事で扱うニュージーランドの学年 Year9-11 は、一般的に日本の「小学6年〜中学1年」あたりの年齢感で語られます(入学時期・生年月日によって前後します)。
- Year9:
日本の中学2年生(中2)相当(13〜14歳くらい)
- Year10:
日本の中学3年生(中3)相当(14〜15歳くらい)
- Year11:
日本の高校1年生(高1)相当(15〜16歳くらい)
上記を目安に記事を読み進めてみてください。ニュージーランドの各学年が日本の何年生にあたるかについての詳細は以下の記事をご覧ください。
参考記事:
Year9のESOL体験談|ニュージーランド公立高校での英語基礎固め(中2相当)

こんにちは! ほうかごEnglishインターン生の あかり です。
前回のニュージーランドの中学校でのESOLの授業のご紹介に続き、高校でのESOLの授業の様子をご紹介します。
ニュージーランドの中学校は2年間(Year7&8)で、高校は5年間(Year9~13)です。
Year9から公立の高校に通い始めた私ですが、まだまだYear9に必要とされている英語力には届かなかったため、通常の英語クラスに加えてESOLのクラスも受けました。
高校のESOLは「言語学習クラス」扱い|中学の“取り出し授業”との違いとは?

高校になると中学とは時間割のシステムがガラッと変わました。
ESOLは言語学習のクラスのひとつになり、何かの授業を抜けるのではなく、ネイティブスピーカーが第二言語のクラスで新しい言語を学ぶ代わりにESOLのクラスで英語を勉強します。
ESOLのレベル分け(ESA/ESL/ESR)とは?振り分けテスト・学期ごとのクラス移動・卒業基準

私の高校は生徒数が多い高校だったためESOLのクラスがレベル分けされていて、上のレベルから順に
- ESA
- ESL
- ESR
と分かれていました。
ESOLのクラスのレベル分けは高校入学前の英語テストの結果で振り分けられます。
Year9のネイティブスピーカーが必須とされている単語数や文法知識などが基準になっているらしく、学期ごとに単語テストとライティングテストがあり、その結果に応じて次の学期のクラスが変わったりESOLを卒業することもあります。
私は1学期にESLのクラスになり、一年間同じクラスでした。
Year9のESOL授業内容|教科書・毎週20単語テスト・小説読解・エッセイ指導

先生は学校のESOL担当の先生で、クラスは15人程度だったと思います。
中学の時とは違いしっかり座学での英語勉強を行ってました。
学校が指定するESOLの教科書(A4サイズ、200ページほど)を購入してそれを使って授業が行われてました。
この教科書の中に単語集があったのですが、その単語集から毎週20単語を覚えてスペリングの小テストがありました。
中学のESOLではスペリングはリーディングや文法など他のスキルの勉強の中で学ぶ感じでしたので、スペリングがとても苦手でした。
そのため高校のESOLではスペリングに苦戦しました。
また長編小説を読み、それについてエッセイを書いたりと通常の英語クラスとほぼ同じ課題を先生からのサポートが多めで少しゆっくりなペースで進めることもありました。
エッセイの書き方の授業やエッセイを書く中で頻出した間違いを元に文法の授業が行われたりと各クラスに合わせた進め方でした。
通常の英語クラスも同時履修|“シェイクスピア英語”という壁にどう向き合ったか

ESOLと同時並行で通常の英語のクラスの授業も受けていました。
基本的には授業についていくのには問題なかったのですが、日本での古文漢文にあたる“シェイクスピア英語”は意味がさっぱり分からず。
高校で5年間勉強しましたが、未だにシェイクスピア英語はよく分かっていません(笑)
Year10のESOL体験|最上位クラス(ESA)に上がった時の英語力の変化

Year10のESOLクラスも
- ESA
- ESL
- ESR
に分かれていました。
Year10ではESOLの中で1番上のESAのクラスになりました。
この時点では授業も含め日常生活で英語に困ることはあまりなかったです。
Year10のESOLも内容はYear9とほぼ同じで、英語が1学年分レベルアップした感じでした。
ESOLは英語学習だけじゃない|同じ境遇の留学生との出会いと心の支え
Year10の時のESOLのクラスではクラスメイトの仲が良く、このクラスで仲良くなった友達とは今でもよく一緒に遊びます。
私にとってESOLはただ英語の勉強をするだけでなく、自分と同じような境遇の子たちと知り合って仲良くなる機会でもありました。
ESOLはいつ卒業できる?|Year10年度末テストでの卒業基準と流れ
そしてYear10の年度末の単語テストとライティングテストの成績がESOLを卒業できる基準に達したためYear10でESOLは終了しました。
Year11(ESOL卒業後)のリアル|通常クラスで苦戦したのは“英語力”ではなく“課題スピード”
Year10でESOLを終了した私はYear11では通常の英語クラスで英語を学びました。
授業中に英語が分からず困ることはほぼ無いものの、課題(特にライティング)を進めるスピードについていくのには苦戦しました。
ですが先生が私の課題図書を一緒に英語レベルに合わせて選んでくれたり、エッセイの修正やコメントで丁寧に今後の課題や強化部分を教えてくれたりと手厚いサポートをしてくれました。
Year12の追加サポート制度|昼休みライティングコースで成績アップを狙う

Year11の1年間は通常の英語クラスのみでしたが、Year12ではネイティブの生徒で英語のサポートが必要な生徒達に向けたライティングのコースも通常クラスに加えて受けました。
このコースは8~9週間、週1、2回の昼休みを使いライティングの課題を行うコースです。
ここで行った課題は通常の英語クラスで行う課題と同じ扱いで採点されるためこのコースを頑張ると成績が上がります。
Year13は英語が選択制に|英語が得意でない生徒向けクラスの特徴とは?
Year12までは英語が必須なので生徒は英語の得意・不得意に関わらず全員、英語の授業は同じなのですが、最終学年のYear13では英語の授業も選択制になります。
そのためESOL以外の英語の授業が3つに分かれ、そのひとつが英語が得意ではない生徒に向けた授業でした。
この授業の特徴として、
- 年度末テストよりも授業内課題の比率が多い
- シェイクスピア英語を扱わない
- クラス担当の先生と別にサポートの先生が週2回手伝いに来てくれる
等があります。
なぜその英語クラスを選んだのか?|エッセイ品質・試験時間・シェイクスピア英語の壁
私はYear13でこの英語が得意ではない生徒向けのクラスを選択しました。
選択理由は年度末のテストの限られた時間ではクオリティが高いエッセイを書くことが難しかったのと、シェイクスピア英語がとても苦手だったためです。
この授業の課題は別の英語クラスと同じなので授業選択で高校の成績に影響がでることはありませんでした。
まとめ|ニュージーランド高校留学におけるESOLの役割と卒業後も続く英語サポート

このようにESOLが終了した後でも、すぐに完璧にネイティブと同じ英語力とはいかないので、英語の先生も学校側も様々な形で英語のサポートをしてくれます。
また、生徒が必要だと思えば、ESOL卒業可能レベルに達してもESOLを続けることが可能なので、皆さんの状況に合わせて学校の先生に相談してみて下さい。
吸収力が高い子ども達でも留学や移住してきたばかりで言語の壁がある時に全て自分の力でこの言語の壁を越えなければいけないのと、ESOLで自分のレベルに合わせて言語サポートが受けられるのではとても大きな差が生まれると思います。
私もESOLなしではほぼゼロから4年で英語の授業にもついていけるレベルにはならなかったと思いますし、途中で辛くて英語の習得を諦めていたかもしれません。
英語力はもちろん、学習時のメンタルサポートという面でもESOLは英語を母語としていない生徒に大きな意味があると思います。
ほうかごEnglish インターン生 あかり
将来の進学先としてニュージーランドの小学校・中学校・高校留学を検討されている方は、ぜひ、以下の記事も参考にしていただき、ニュージーランドへの留学へのイメージを膨らませてみてくださいね。
- ニュージーランド高校留学の魅力とは?
- 答えがない時代に向けたニュージーランドの次世代型教育
- ニュージーランドの教育システムとその特徴…日本の教育制度と何が違う? 日本から留学する際のポイントとは?
- ニュージーランドの名門ボーディングスクールを通じて知る「未来教育指数世界1位」の学び方…中学・高校留学先にニュージーランドが選ばれる理由
- How NCEA works[From ニュージーランド政府公式機関 NZQAオフィシャルサイト]
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ニュージーランド中学・高校留学を検討中の方へ|進路設計まで見据えた準備が重要
中学や高校の単身長期留学は、卒業後の進路を見据えることが重要です。
日本の大学に進学するのか、それともニュージーランドや他の国の大学に進学するのかによっても留学中にやるべきことが変わってきます。
特に日本の大学の帰国子女入試は特殊な制度なうえに、毎年少しずつ変わっていっていますので、いつの時期のどのような勉強を始める必要があるのか、お子様一人ひとりに合わせたアドバイザーがいると安心ですね。
また長期留学を決める前に語学力を伸ばしたい、という方には、語学学校で英語レッスンを事前に受講されることも良い選択です。まずは語学学校で英語力をつけ、同時にニュージーランドでの生活に慣れたうえで中学・高校生活を始めたほうが安心かつじっくりと勉学に取り組めるという方もいます。
中学・高校留学でのニュージーランドでの学びは、異文化の中で視野も広がり、様々な経験をつむなかで、その後の進路・人生に大きく影響を与えるものとなることでしょう。
中学・高校で短期・中期・長期の海外留学をご検討されている方は一度こちらからご相談ください。親御様・お子様のご希望やその後の進路についてのお考えをうかがって、充実した中学・高校留学が実現できるようアドバイス、サポートをさせていただきます。
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 奥村優子(Yuko Okumura)
- Glolea! ニュージーランド・オークランド親子留学アンバサター
- オークランド
ニュージーランド・オークランド在住。「ほうかごEnglish」代表/kiki Communications Ltd. 代表取締役。2011年に家族で移住し、幼児からシニアまでの親子留学・子ども単身留学を幅広くサポート。中高国語教員免許・日本語教師資格を持ち、NHK「おはよう日本」や東洋経済など多数のメディア掲載実績あり。オンライン英会話と現地教育移住支援を通じ、安心で実践的な留学体験を提供している。趣味は旅行・料理・ランニング。美しい自然に囲まれたニュージーランドのライフスタイルを発信中。