レベルの高さに愕然! プリスクール留学 1日目 – 「フィリピン親子留学★体験記」vol.3

内海 裕子 (hiroko utsumi)
Glolea! [グローリア]編集長
フィリピン・親子留学 内海裕子

▲「フィリピン親子留学」の受け入れ先
パーペチュアル・ヘルプ大学附属プリスクールの年少さんクラス
青いTシャツが息子です

第1回目の記事では、「フィリピン親子留学」へチャレンジするきっかけについて、第2回目の記事では、フィリピン・ワーキングマザー事情についてお伝えしましたが、
今回は、息子の 「 プリスクール留学 」 初登園日! のお話についてお届けします!

“プリスクール@フィリピン”の教育レベルの高さに愕然!

▲「フィリピン親子留学」中のクラスルームの様子 (31秒)

ドキドキしながら初登園。
息子くんはクラスメートの園児達に「My name is…, I’m four years old!!」と練習してきた自己紹介をし、到着した翌日から、パーペチュアル・ヘルプ大学附属プリスクールの通常保育の中に入れていただきました。

 

この日は、まだ制服の準備ができていなかったので、日本から持ってきた青いTシャツで登園。先生も子どもたちも皆さんがあたたかく息子を迎えてくださって、ホッとしました。

 

私自身は『フイリピンではどんな保育をしているのだろう?』ということに興味があったので、初日は教室の一番後ろに椅子を用意していただき、保育参観をして一日過ごさせていただきました。

 

最初から最後まで、全て英語で行われる保育

 

4歳児みんなが、すでにアルファベットの読み書きができ、毎日フォニックスで練習しているので発音もキレイ! 4歳にして「日本だと中学2年程度のレベルなのでは!?」と思うようなドリルに子どもたちが集中して取り組んでいる姿に驚きました。

 

(話す内容はもちろん4歳児のレベルではあるのですが)
少なくとも英語のヒアリング・レベルは日本の一般大学生を超えているかもしれません。

みんなバイリンガル!? 
タガログ語・英語を使いこなす子どもたち

フィリピン・親子留学 内海裕子

▲アルファベットの理解度をはかるドリルの問題をといている子どもたち読む力の高さに驚きました!

あとで聞いたところによると(地域差もあるのかもしれないのですが)、フィリピンではプリスクールから全ての授業が英語で行われるため、フィリピンのママ達は0歳時からプリスクール入園を意識して、タガログ語/英語等のバイリンガルで子どもを育てるのだそう。

 

都内のゲストハウスにて、世界20〜30カ国の人たちと共に暮らす経験を約6年程度してきたことのある私ですが、2カ国語どころではなく、地理的・地勢的な事情で赤ちゃんの頃から3〜4種類、もしくはそれ以上の言語を学ぶような場所から来る人の話に目を白黒させながら、

 

「世界には、幼少期からいくつもの言語を学び・使い分けるように教育される人たちがこんなにいるんだ!」

 

と驚いたことがありますが、幼児期の子どもたちの言語習得能力は非常に高いので、この頃から複数の言語に触れさせることは、広い世界のいくつかの場所ではそんなに特別なことではなく、難易度の高いことでもなく……普通に行われていることなんだろうなと思います。

 

複数の言語使いこなせると、コミュニケーションの幅がひろがるだけでなく、自分の世界や視野を大きくひろげるチャンスやフックが増えるということを、世界各国の多様なバックグラウンドを持つ友人の姿から学んできましたので、幼少期から自然な流れで数ヶ国語に触れられる機会が日本でも、もっとたくさんあるといいなと思いました。

日本帰国後も「あの子と話したい!」という気持ちから 
英語学習への意欲、世界への興味が広がる『親子留学』

フィリピン・親子留学 内海裕子

▲プリスクールの子どもたちが登下校に使うバッグ。日本から親子留学の園児はリュックでOKとのこと!

ちなみに、クラスでは毎日正しい英語の読み方をトレーニングするフォニックスを利用しての発音練習も行なうため、短い「プリスクール留学」期間ではありましたが、息子くんもそれらしい発音をマスター。帰国後も、フォニックスの動画で遊ぶように自発的な自主練習をしているので、これは「親子留学」が終わって日本に帰国してからも続く良い効果だなと感じています。

 

何より、テストや試験をパスするための苦行のような語学学習ではなく、「◯◯ちゃん/◯◯君ともっとしゃべりたい!」という強い動機をベースとした、内側から湧き出る「コミュニケーションをとりたい」という基本的欲求から、学ぶ意欲や気持ちを育むことができるのは素敵なこと。

 

そして、1週間でも、2週間という短い期間であっても「親子留学」によって、どっぷり現地の教育現場に入り込み、ある程度まとまった時間をかけて “マイノリティー体験” をすることによって、世界には日本語とは違う言語を話すお友達がいて、肌・目の色が違う人、顔つきが違う人、文化背景が違う人がいる…世界の多様性を自然な流れで実体験しながら学ぶ経験ができるというのは、映像や本で見聞きするより、ずっとずっとインパクトがある……子ども&ママの視点や視野を一気にワイドオープンできる経験になるのではないかと思います。

ハワイもフィリピンも基礎的な国語(英語)テストをパスしないと、
キンダー・小学校にあがれない!?

フィリピン・親子留学 内海裕子

▲大学正門から校舎までの移動は人力車が活躍!
乗り物大好きな息子は大喜びでした

ちなみに、フィリピンでは小学校に上がるために全員テストをパスする必要があるとのことで、ある程度まで国語(英語)の習熟度レベルをあげないと小学校に入れないのだそう。それは、一般の公立小学校でも同様とのことでした(…厳しいですね!)。

 

確かに、ハワイでもプリスクールからキンダーに上がるためには、アチーブメント・テストがあるということをハワイで取材させていただいたJikoen Hongwanji Lumbini Preschoolの西山園長もお話されていたので、日本の保育…世界レベルで考えるともう少し頑張らなければいけないのかも!? とちょっと考えさせられました。

 

ハワイもフィリピンも、詰め込みと言うよりは、楽しいクラスの中で自然に文字や数字に興味を持ち、遊ぶようにしっかり学力をアップしている姿が印象的でした。

 

「4歳児だから、きっとこれくらいしかできないよね! 多分!?」と思い込んで、優しい課題しか与えないのは、子どもの能力や可能性を伸ばしきれていないのかも…と少し反省したのでした。そして、子どもの探究心や学ぶ力を伸ばす他の国の教育にもますます興味をもったママなのでした。

…Vol.4に続く

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内海 裕子 (hiroko utsumi)
Glolea! [グローリア]編集長
Glolea![グローリア]

世界をポジティブにつなぐ子ども&ファミリーを世界中に増やしたいという想いから、ちょっとグローバル志向なママ&キッズのための情報サイトGlolea![グローリア]創刊。大学卒業後NY&ペンシルベニアで小学校の先生を経験後Webプロデューサー・編集者に。趣味は、息子との「プチ親子留学」に思いを馳せること。「英語」「スペイン語」「中国語(北京語/広東語)」で世界各国のママ&働く女性とおしゃべりすること。資格:英語学習コーチ。

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